イネ科


単子葉。 用語説明
草本が多いが、木本もある。
根はひげ根となる。
茎は中空で棹と言われ、節があり、枝や葉は節から出る。
種子から出る子葉は細長い1本の葉である。
葉脈は葉の根元から先まで並行に伸びる。
葉は茎に左右交互に(180度ずつ回る形で)つく。 基部は葉鞘と呼ばれる円筒形の鞘となり、棹をつつむ。
花序は茎先から穂状または円錐状に出るものが多い。 内穎(内花頴)、護頴(外花穎)と呼ばれる鱗片に抱かれた小花があって、 小花が数個(イネなどでは1個)集まって苞葉の変化した 第1苞頴、第2苞頴に包まれた小穂となり、小穂がごく短い柄で 花軸に多数並んで花穂を作る。 花弁は鱗被に退化している。 護頴には針のような芒のつくものが多い。 種子も穂に並んでつく。
花は果実と形が似ていて、花弁はなく、目立たない。 虫媒花でなく、風媒花である。
果実は果皮が種子に密着した頴果であり、 それを内頴と外頴が包む。種によっては それをさらに籾殻が包む。 (頴果はそう果の一種である。)

識別点:
 イネ科    :茎は中空が多い、葉は180度ごとにつく、葉鞘は茎を抱くだけで筒形でない。
 カヤツリグサ科:茎は中実で3稜形、葉は120度ごとにつく、葉鞘が筒形。


このページでの分類仕方:
 竹、笹類
 丈が高くなる(1.5メートル以上)
 丈は中程度(0.4〜1.5メートル)
  食用植物
  食用でない植物
 丈は低い(0.4メートル以下)

タケ亜科


棹は木化し、葉柄と葉鞘の間に関節がある。
成長時に葉鞘(タケノコの皮)が落ちるのが竹で、落ちないで残るのが笹である。
常緑で、根茎でふえる。 花は希にしか咲かない。

モウソウチク 棹は直径20センチぐらい、節間は20〜25センチで、 枝の出る節の隆起は2輪、枝の出ない節の隆起は1輪である

マダケ 棹は直径15センチぐらい、節間は30〜40センチで、 節の隆起はすべて2輪である

クロチク 棹や枝が黒紫色で、節から枝が数本出て、披針形の葉が互生する

ホテイチク 棹はやや細く、基部で節が交互に傾いたり棹がふくらんだりする

アズマネザサ 棹は緑色で3メートル以上にのびるが、 踏みつけられたものは20センチぐらいで、 葉は先が次第に細くなり、無毛で、春と秋に一部落葉する

クマザサ 茎は細長く中空で、先に葉を4〜7枚掌状につけ、 葉は深緑色で、なめらかであり、冬に白い隈取りができる

チマキザサ 枝先に長さ20〜25センチ、幅6〜8センチの葉が3〜5枚ぐらい出て、 チマキなどに使われる。

オカメザサ 茎は直径3〜4ミリで長さ1〜2メートルとなり、節から短い枝を3〜5本出し、 その先に長さ6〜10センチの葉を1枚つける

ショウコマチダケ 棹は中空でなく、株はあまり広がらず叢生し、 節から出る小枝に披針形の葉が左右に広がる

タイミンチク 株はあまり広がらず叢生し、 葉は両面ともに無毛であり、先が細く長くのび、 先端はねじれて反転する

その他の亜科

丈が高くなる(1.5メートル以上)

ダンチク亜科

アシ 湿地に地下茎で大群落を作り、茎は固い円柱状で節があり、 線形の葉は互生し、先が垂れ、淡紫色の小穂をつけた円錐状の花序を出す

ヨシ: アシ の別名

ツルヨシ ヨシに似ているが、丈が少し低く、 地表を走る匐枝を出し、 葉鞘の上部が赤い点が異なる

ジシバリ: ツルヨシ の別名

セイコノヨシ

ダンチク 高さ2〜4メートルになり、 茎は中空で節が多く、葉は線形で大きく厚く、 円錐花序に赤紫色を帯びた多数の小穂をつける

シマダンチク: ダンチク で葉に白い縞のある品種

パンパスグラス 鋸歯のある線形の葉が根本から密生してのび、 秋に垂直の茎の先に長さ50〜70センチの白銀色の羽毛のような花穂をつける

シロガネヨシ: パンパスグラス の別名

レモングラス レモンのような香りがあり、料理や精油作りに利用される

ベチバー 大きなススキのようであり、日本では開花は希で、根株が香料の原料となる

カスカスガヤ: ベチバー の別名

イネ亜科

マコモ 水中から太い茎を直立させ、円錐花序の枝の上部に黄緑色の雌小穂、 下部に紫色の雄小穂をつける

イチゴツナギ亜科

クサヨシ 葉は柔らかくてざらつき、 直立する細い円錐花序に白緑色で扁平な小穂を多数つける

カナリークサヨシ 茎先の狭卵形の穂に、白緑色で緑の線のある扁平な小穂を鱗状につける

カナリヤクサヨシ: カナリークサヨシ の別名

キビ亜科

ススキ 根が残っていて大きい株を作り、葉は縁がのこぎり状になっており、 花序は多くの枝を放射状に出し、多数の小穂をつける

オバナ: ススキ の別名

ハチジョウススキ

トキワススキ

オギ 湿地に生え、ススキより大きくて穂が白く、 茎は密集せずに大きな群落を作る

オギヨシ: オギ の別名

セイバンモロコシ 葉は中脈が白いが縁はススキのようにはざらつかず、 花序は円錐状で枝が輪生し、小穂の苞穎は固く、黄褐色で光沢がある

トウモロコシ 高い茎先に総状の雄花序、葉腋に雌しべをひげ状にのばした雌花序が つき、円柱形の果実がみのる

モロコシ 太く高くのびる茎先の総状花序に、偏球形の種子が多数実り、色は褐色のものが多い

コウリャン: モロコシ の別名

丈は中程度(0.4〜1.5メートル)で 食用植物

イネ亜科

イネ 水稲が多いが陸稲もあり、風媒花であるが、通常、自家受粉し、 籾に包まれた種子が穂に100個ぐらいつく

イチゴツナギ亜科

丈は中程度(0.4〜1.5メートル)で 食用植物

オオムギ 春に茎の先から穂を出して、上から見ると6角形に種を並べ、芒が長い

ハダカムギ 実が皮と癒着していず、もむだけで実が取り出せる 点以外は オオムギ とほとんど同じ

コムギ 寒冷気味や乾燥気味の地方でも育ち、穂を上から見ると種子が4角形に並んでいるように見える

ライムギ 寒冷地でも育ち、2メートル以上となり、黒パンやビールなどの原料となる

クロムギ: ライムギ の別名

アワ 大型のエノコログサのような形で、茎先の穂に直径約2ミリの丸い種子が多数つき、黄色く熟す

ヒエ 茎は束生し葉は線形で、 茎先の花穂から短い花序枝を狭円錐形に出し、 とがりのある楕円形の穎果を多数つける

マカラスムギ まばらな円錐状に紡錘形で芒のない小穂を多数ぶらさげる

エンバク: マカラスムギ の別名

ヒゲシバ亜科

シコクビエ 太い花径の先に多数の小穂が並んだ花序枝が輪生し、 拳の指を開くように開いてくる

丈は中程度(0.4〜1.5メートル)で 食用でない植物

イネ亜科

エゾノサヤヌカグサ 茎や節に粗毛があり、まばらな円錐花序の花序枝の上部に、 縁毛のある小穂がならぶ

イチゴツナギ亜科

ミゾイチゴツナギ 全体が柔らかく、 葉はやや光沢があり、花序は円錐状で先は下垂し、 各節から2本の糸状の枝が出て緑白色の小穂をつける

イチゴツナギ 葉は淡緑色で、花序は円錐状で直立し、花茎がざらつく。

ザラツキイチゴツナギ: イチゴツナギ の別名

オオイチゴツナギ 葉は淡緑色で、花序は円錐状で直立し、花序枝がざらつく。

ナガハグサ 葉はごく細く、直立する花径に卵形の小穂を円錐状につけ、熟すと褐色を帯びる

ケンタッキー・ブルーグラス: ナガハグサ の別名

カラスムギ まばらな円錐状に紡錘形で芒の長い小穂を多数ぶらさげる

チャヒキグサ: カラスムギ の別名

カモジグサ 初夏に先の垂れ下がった穂状の花序がつき、 帯紫色の小穂がやや間をあけて2列に並ぶ

アオカモジグサ カモジグサ とよく似ているが、 花穂は緑色、穂のばらけ・垂れ下がりが少ない、内穎が外穎より短い という点が異なる

ミズタカモジグサ カモジグサに似ているが、湿地に生え、花穂が直立し、小穂が花径に密着する点などが異なる

ヤマカモジグサ 葉は線形で、基部近くで裏が上面になリ、 細長い小穂をまばらに互生させ、 穂はあまりばらけない

ネズミムギ 穂状花序に柄のない扁平な小穂を交互に多数つけ、 小穂には1センチぐらいの芒がある

ネズミホソムギ: ネズミムギホソムギ の雑種で、小花は少ないが芒がある

ホソムギ 葉は光沢があってはじめは2つ折りになっており、 細い穂状の花序に柄のない扁平な小穂を交互につけ、 小穂には芒がほとんどない

ホソネズミムギ: ネズミムギホソムギ の雑種で、小花は少ないが芒がある

カニツリグサ 葉は茎の下部に多くつき、細い円錐花序を立て、 長い芒をもつ小穂をつけ、熟すとそれが黄褐色になる

シラケガヤ

ミノボロ

スズメノチャヒキ 全体に軟毛があり、円錐状の花序に やや丸みをもつ被針形の小穂を多数垂れ下がらせる

ヒゲナガスズメノチャヒキ スズメノチャヒキに似ているが、全体に大きく、芒が3〜5センチと長い

オオスズメノチャヒキ: ヒゲナガスズメノチャヒキ の別名

ウマノチャヒキ

キツネガヤ 円錐花序の節ごとに2〜3本の 花序枝を伸ばし、細長い穂をつけ、 花序は深く垂れ下がる

ノゲイヌムギ 小穂は扁平で大きく、色が白緑色から赤褐色に変わり、芒が4〜5ミリある

イヌムギ 葉は広線形で葉鞘には軟毛が密生し、 茎の先から円錐花序を出し、その節ごとに出る数本の枝先に 両端のとがった扁平な披針形の小穂をつける

ウシノケグサ ウシノケグサ属の植物のことで、 ヒロハウシノケグサ、オニウシノケグサ、オオウシノケグサ、トボシガラ、 などがある

ヒロハウシノケグサ 葉は幅3〜7ミリで葉身基部の葉耳の縁は無毛で、 狭円錐状の花序に短枝と長枝が対になってつき、小穂には芒がほとんどない。

オニウシノケグサ 葉身基部の葉耳に縁毛があり、花序は直立するかやや傾き、 花軸の数カ所から長短2本の枝を斜上させて広卵形の小穂をつけ、その 第1苞穎は長さ5〜7ミリある

オオウシノケグサ 葉は縁が内側に巻き、葉耳は無毛、 花序は細長い円錐状で、細長い小穂が密につく

トボシガラ 葉はやわらかく、花茎から長い枝が数本まばらにでて、 その先に淡緑色の小穂をつける

ナギナタガヤ

ムツオレグサ 茎の基部は地をはい、葉には白い膜質の葉舌があり、 小穂のついた枝が花茎に密着し、細長い円錐状の花序をつくる

ミノゴメ: ムツオレグサ の別名

ドジョウツナギ 葉は線形で細くざらつき、花序は最初は直立しているが、 まもなくまばらな枝が斜めに開き、淡緑色の小穂をつけ、少し垂れ下がる

ヒロハノドジョウツナギ 茎は180センチに近く、葉は幅5〜12ミリあり、花序枝は3〜5本出て、 淡緑色の小穂をつける

オオスズメノカタビラ 株立ちせず、茎にも葉にも毛がなく、 長い白色膜状の葉舌があり、花茎から2〜5個の枝を輪生状に出す

カモガヤ 葉は白緑色で、円錐花序から出る枝の片側にだけ淡緑色の扁平な小穂を 密集してつける

コバンソウ 細い茎の頂に円錐花序を出し、小判のような形をした卵状楕円形の小穂が 細い糸状の柄の先に垂れ下がる

タワラムギ: コバンソウ の別名

ヒメコバンソウ 葉は直立し、 茎の頂に円錐花序を出し、小さいおむすび状で淡緑色の小穂が 多数垂れ下がる

チョウセンノガリヤス

アゼガヤ 花序枝がまばらに開出し、楕円形の小穂が花序枝の下側にほぼ2列に並ぶ

ハマガヤ

サヤヌカグサ

ホッスガヤ

ヤマアワ

ノガリヤス 茎は細くて固く、葉は途中で表裏が反転し、 花序は狭円錐形で淡緑色または紫色を帯びた小穂をつけ、 芒(のぎ)が小穂の外に突き出る

カリヤス 茎は束生して数本の総をもつ花序が直立し、 柄のある小穂とない小穂が対となってつき、芒はない

ハネガヤ 葉は線形で葉鞘が長く、長い花径の先に、 芒の長い小花1つからなる小穂がまばらにつく

カズノコグサ 茎は太く、葉は白緑色で葉舌があり、 茎先の花序から短い枝を左右にだし、枝の片側に淡緑色の小穂を多数つける

ミノゴメ: カズノコグサ の別名

コヌカグサ 茎は直立し、 葉は白緑色をおび、葉舌が目立ち、 花序の節ごとに3〜6個の枝を輪生状に出し、 緑色または淡紫色をおびた小穂をつける

ハイコヌカグサ 茎の基部は地を這い、 直立する花茎から長短のある花序枝を何段か輪生状に 斜上させ、幅の狭い円錐花序をつくる

ヌカボ 花茎の節ごとに枝を出して緑色の小穂を 茎に寄り添った形でつける

シラゲガヤ 葉の両面には白い軟毛が密生し、 円錐花序に扁平な長楕円形で白緑色の小穂を多数つける

セトガヤ

オオアワガエリ 葉は細い線形でざらつき、 花序は円柱形で、淡緑色の小穂が隙間なく密集する

チモシー: オオアワガエリ の別名

キヌイトソウ: オオアワガエリ の別名

ムギクサ

ヒゲシバ亜科

オヒシバ 葉は縁に白い軟毛が散生し、 扁平な茎の先に数個に枝分かれした花序をつけ、 その各枝の片側に緑色の扁平な小穂が2列に並ぶ

スズメガヤ

シナダレスズメガヤ 茎は叢生して高くのび、葉は糸状に細長く、 帯紫色で芒のない小穂を円錐状につける

セイタカカゼクサ: シナダレスズメガヤ の別名

カゼクサ 踏みつけられるような所にも生え、 葉鞘の縁に白い毛が密生し、 花柄の先に円錐形の花序を直立させ、紫色の小穂を多数つける

ミチシバ: カゼクサ の別名

ネズミノオ 茎も葉も細く、花序も細くて灰緑色の小穂を 多数つけ、ネズミの尾のように見える

ギョウギシバ

シバ 茎は地面をはってから分枝し、葉はすこしかたく、 細長い円柱状の花序に赤紫色の小穂を密集してつける

ノシバ: シバ の別名

オニシバ

コウライシバ 茎は地面をはってよく分枝し、葉は細くて管状に巻き、 細長い円柱状の穂が出る

キビ亜科

トダシバ 花序は円錐状で、緑色または紫色の小穂を分散して多数つける

チカラシバ 秋に茎頂に長さ10〜20センチ、幅2センチぐらいの円柱状の花序を 出し、暗紫色の剛毛の生えた小穂を多数つける

ミチシバ: チカラシバ の別名

エノコログサ 花序は3〜6センチで先端が少し垂れ、緑色の小穂を密につけ、 穂全体が毛に包まれたように見える

ムラサキエノコログサ 小穂の基部の剛毛が紫褐色であるため、花序が 紫褐色に見える点以外は エノコログサ とほとんど同じ

ハマエノコロ

キンエノコロ 葉は線形で、表面は光沢がないが裏面に光沢があり、 花序は円柱状で直立し、小穂は基部に金色の剛毛が密生する

コツブキンエノコロ キンエノコロにくらべ、穂は2.5〜4センチと短く、色は くすんだ黄色か紫褐色を帯びる

アキノエノコログサ 茎は叢がって生え、節からも根を出し、 穂は5〜12センチと大きく、先が垂れ、葉と穂はやや紫色を帯びる

オオエノコログサ エノコログサと似ているが、草丈は1メートル以上、 花序は8センチ以上で直立する

ササキビ

ヌカキビ 茎は細く、下部で分枝し、葉は細長くて柔らかく、 花序は12〜30センチの円錐状で、細い枝を多数だし、小穂をまばらにつけ、 全体が細く弱々しい感じである

オオクサキビ

ナルコビエ 葉は線形で微毛があり、 花茎から数本の枝を同じ方向に出し、長卵形の小穂を2列に密生させる。

スズメノアワ: ナルコビエ の別名

スズメノヒエ 葉は線形で軟毛が密生し、 花茎の先端近くから3〜5本の枝を出し、扁平な小穂を2列に密生させる。

シマスズメノヒエ 葉は無毛で、花茎の先端近くから出る枝に小穂を3〜4列に密生させる。

キシュウスズメノヒエ スズメノヒエと似ているが、穂が二股になる

カリマタスズメノヒエ: キシュウスズメノヒエ の別名

タチスズメノヒエ 花茎から斜上する枝が10〜20本互生し、 その片側に卵形の小穂が2〜3列並ぶ

メヒシバ 茎の下部は分枝して節から根を出し、 柄の先から3〜8本の小さい柄を出して、傘の骨を逆さにしたような花序を作り、 その小柄の各々の片側に淡緑色または紫色を帯びた小穂が2列に並び、 小柄はざらつく

コメヒシバ 茎の下部は分枝して節から根を出し、葉は長さ4〜7センチ広線形で、 花茎から2〜4本の小柄を出して小穂をつけ、小柄はざらつかない

アキメヒシバ

アシボソ 茎は細長く、葉は披針形で、茎先に花序枝を1〜3本出し、小穂に芒がある

ヒメアシボソ 茎は細長く、葉は披針形で、茎先に花序枝を1〜3本出し、小穂に芒は見えない

ササガヤ 茎は斜上し、葉は卵状披針形で、茎先に花序枝を3〜6本出し、 小穂に芒がある

イヌビエ 茎は叢がって生え、葉は線形でざらつき、 花序は短い枝を何本も出し、緑色の小穂を密につけ、 細長い円錐形となる

ケイヌビエ イヌビエの変種で大きな株となり、 細長い円錐形での花序に長い芒をもつ小穂を密につけ、 芒は褐色となる

タイヌビエ イヌビエの変種で、葉の縁が厚くなって白い筋になり、 小穂は淡緑色で芒のあるものとないものがある

ヒメイヌビエ イヌビエと似ているが、(1)花序の枝がまばらにつく、(2)乾燥した所にも生える、 (3)耐寒性がある、という点が異なる

チガヤ 葉の縁がざらつき、穂は10〜20センチの円柱状で、絹毛が密生して全体が白く見える

アブラススキ 下部の葉では葉身と葉鞘の間に長い柄があり、 花柄に糸状の小さい柄を輪生させ、その中部から先に小穂をつけ、 茎や花序の軸から粘液を出して、油を塗ったような光沢と臭気がある

ヒメアブラススキ 節と葉の基部に白毛があり、 柄がなくて芒の長い両生小穂と柄があって芒のない雄性小穂が対となって、円錐状につく

オオアブラススキ

オガルカヤ 葉は細く、花茎の節ごとにつく芒のわきから短い枝を出し、 その先に小穂を2つずつ左右に広げる

メガルカヤ 葉はやや白っぽく、ざらつき、基部近くには白い長毛があり、 葉腋から赤褐色の長い芒をもつ小穂が6つずつついた枝を出す

カルカヤ: メガルカヤ を指すことが多いが、屋根をふく草全般を指すこともある

メリケンカルカヤ 葉腋から2〜4個の枝を散形状に出し、小穂のつく軸には2〜3センチの 白い毛が密生して枯れた軸からはみ出す

アシボソ

ササガヤ

カモノハシ 茎は細く、芒のない広披針形の小穂が2つずつ密着する

ケカモノハシ カモノハシに似ているが、葉に毛があり、長い芒があるなどの点で異なる

ケカモノハシ

アイアシ

ウシノシッペイ

イタチガヤ

コブナグサ 茎の下部は地を這って節から根を出し、 葉は狭卵形で、茶筅状に枝分かれした花穂を出す

ジュズダマ 葉鞘から出る花柄の先に壺形の苞鞘をつけ、熟すと 青みがかかって固くなり、数珠玉のように見える

ハトムギ 上部の葉鞘から出る花序に壺形の苞鞘を上向きにつけ、 その先から雄しべなどが出る

丈は低い(0.5メートル以下であることが多い)

イネ亜科

イチゴツナギ亜科


スズメノカタビラ 花序は円錐状で枝を1〜2本ずつ横向きに互生させ、 淡緑色で卵形の小穂を多数つける

コスズメガヤ 茎は直立、葉は線形で基部に毛があり、まばらに出る花序枝に細長い小穂をつける

ウシクサ 線形の葉の端は鈍角で、穂に節があり、節ごとに長い芒のある小穂と短い芒に退化した小穂がつく



カリマタガヤ

ヒメアシボソ

ヒゲシバ亜科

ニワホコリ 円錐花序で多数の枝をまばらに出し、その先に 細長くて小さい小穂をつける

キビ亜科

コメヒシバ(前掲) 参照

チゴザサ 葉は狭被針形で、円錐花序に淡緑色〜紫褐色をおびた小さい 楕円状球形の小穂を多数つける

タツノツメガヤ

ハルガヤ

コウボウ

アシカキ

ヒメノガリヤス

ヒエガエリ

ヒゲシバ

スズメノテッポウ 草全体がやわらかく緑白色を帯び、葉は細くて縁が少し波打ち、 円柱状の穂が出て、開花すると黄褐色の葯で覆われる

ウラハグサ 葉は、表が白色、裏が緑色で、付け根から出た ところでひっくり返ってつねに緑色の裏が上面に出る

フウチソウ: ウラハグサ の別名

タツノヒゲ 葉は表裏逆転し、 約3ミリの小さな小穂がうんとまばらな円錐状につく

コツブキンエノコロ(前掲) 参照

イヌアワ

ハイヌメリ 茎が横にはってから立ち上がり、葉は線形でもむとヌルヌルし、 円筒形の花序に緑色の小穂が密集する

ハイヌメリグサ: ハイヌメリ の別名

ヌメリグサ 花茎は基部から直立し、花序は円柱状で小穂が密生し、紫褐色を帯びる

チヂミザサ 茎は地をはい、葉は笹の葉に似ていて、縁が縮れており、 立てた花穂から短い枝をまばらに出して、芒の長い小穂を並べる

ケチヂミザサ: チヂミザサ のうち、花茎に毛が多いもの。

コチヂミザサ: チヂミザサ のうち、花茎に毛のないもの

ラッパグサ亜科

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