ヒエ
稗
単子葉、
イネ科、
ヒエ属、1年草。
用語説明
花期:夏
高さ:1〜1.5メートル
東アジアや日本などで
イヌビエ
から作られた栽培種とされている。
畑でも水田でも育つ。
根はよく張り、ぶんけつして茎が直立する。
葉は長さ30〜70センチ、幅約3センチの線形で互生し、
両面とも無毛である。
イネ
とよく似ているが、イネにくらべ、葉耳に毛がない、
葉舌がないなどの違いがある。
茎先から出る花穂から短い花序枝を円柱状〜円錐状に出し、
緑色の花をつけ、
灰褐色〜紫褐色で上下が少しとがった丸い穎果を実らせる。
芒はほとんどない。
米に比べて冷害などに強く、山間部でもできるとか、
タンパク質や脂肪、
ミネラルなどの栄養バランスに良い点があるなどの長所もあり、
以前は主要な穀物(五穀)の1つであったが、粒が小さくて殻が固く、
食べられるようにするまでに手間がかかり、
食感も良くないので、雑穀米に混ぜるとか、
家畜や小鳥のえさにするなどの利用にとどまるようになった。
穂が出ないうちはイネとよく似ており、
イネより早く穂が出て稲刈り前に種が落ちてしまうので、
水田雑草としては非常に除去しにくい。
(2016/9/17)
(2016/9/17)
イネより少し大柄で、穂は直立する。
(2016/9/17)
穎果は黄白色。
(2016/11/20)
先に突起があるが、ほぼ丸い。
(2016/11/20)
単子葉植物へ戻る
双子葉植物も見る
総目次へ戻る