イヌビエ
犬稗
単子葉、
イネ科、
ヒエ属、1年草。
用語説明
花期:夏〜秋 8月〜10月
高さ:0.8〜1メートル
茎は叢がって生え、基部で分岐して広がる。
葉は長さ30〜50センチ、幅1〜2センチの線形でざらつくが、
葉舌はない。基部の葉鞘はやや赤みを帯びる。
茎先から出る花序は長さ10〜25センチで、短い枝を何本も出し、
緑色〜緑褐色の小穂を密につけ、全体として細長い円錐形となる。
小穂は枝の片面に密生する。小花は淡黄色である。
田植え時に芽を出し、イネと紛らわしく、
稲刈りの前に種を散らすので、
やっかいな水田雑草である。
識別点:
イヌビエ、
タイヌビエ
イヌビエ :小穂は約3〜4ミリで緑色、芒はないかあっても短い。
タイヌビエ:葉の縁が白い、小穂は約5ミリで淡緑色、芒のあるものがある。
(2008/9/28)
芒はほとんどない。小穂は花序枝の片面に密生する。(2015/10/12)
小穂は長さ3〜4ミリの卵形。葉舌はない。(2013/9/15)
小穂の苞穎はくちばし状。
(2008/9/10)
葯は淡黄色。(2015/8/8)
茎が1本だけのびたイヌビエ。葉鞘はやや赤味を帯びる。(2017/10/3)
株分かれしたイヌビエ。(2017/10/3)
葉は線形でざらつき、中軸がやや白い。
(2015/10/12)
穂が紫色を帯びるものもある。
(2016/10/4)
芒のある例。
(2016/10/4)
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