シバ



単子葉、 イネ科、 シバ属、多年草。 用語説明
花期:春〜夏 5月〜6月
高さ:10〜20センチ
園芸分野ではノシバと言われる。
茎は地表をはって分枝し、節からひげ根を出してひろがる。
葉は長さ2〜10センチ、幅3〜4ミリの線形で、すこしかたい。
地を這う茎の節から長さ3〜5センチの細長い円柱状の花穂が直立し、 黒褐色〜赤紫色の小穂を密集してつける。 雌性先熟で、緑色っぽい花穂から白いビン洗いブラシのような柱頭の出る雌性期のあとに、 赤紫色っぽい花穂から黄白色の葯の出る雄性期がくる。 芒はない。
果実は長さ2ミリぐらいの小さな米粒状である。
冬には葉が枯れる。 コウライシバ(高麗芝)は、葉が細くて管状になっており、 踏みつけに強く、塩害にも強い。

識別点: シバコウライシバ
 シバ    :葉は幅3〜4ミリの線形、寒さに強い、冬地上部枯れる。
 コウライシバ:葉は細長くて管状に巻く、寒さにやや弱いが暖地では冬休眠期間短い。
 セイヨウシバ:葉は線形、寒さに強い、暑さと乾燥に弱い、冬休眠するが寒冷地でも冬緑。
(上記は大きな区別で、それぞれの中にさらに細かな品種がある。)



横這いする細い茎が分枝して地を覆い、少し固い線形の葉が出る。 (2016/5/7)


花序は太い針のような形で黒褐色〜赤紫色を帯びる。(2015/5/16)


雌性期には、緑色っぽい花穂から白いビン洗いブラシ状の柱頭が出る。 (2017/5/20)


雄性期には花穂が紅紫色となり、黄白色の葯が出る。


葉が細くて管状に巻くコウライシバ。
踏みつけに強いのでゴルフ場やサッカー場などに使われる。


冬も緑のセイヨウシバ。(2022/9/16)


セイヨウシバ。節ごとに葉と根が出ている。 (2022/9/16)


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