アシ
葦、蘆
単子葉、
イネ科、
ヨシ属、湿生、多年草。
用語説明
花期:夏〜秋 8月〜10月
高さ:1.5〜3メートル
別名:ヨシ
池や沼、川岸などで、
深い地中で横にのびる根茎の節から上向きの根茎をのばし、
地上茎を作って群生する。根茎は鱗片で覆われる。
地下茎の節からはひげ根が出る。
地上の茎は中空で、葉から取り入れた空気を地下茎や根に運ぶ仕組みも持つ。
汽水でも生育する。
このようにして、乾燥重量でみて地上部の2倍もの量が地下にあるそうである。
茎は固くて中空の円柱状で直立し、毛はなくて節がある。
節はほとんど肥厚しない。
葉は互生し、長さ20〜50センチ、幅2〜4センチの線形で、
斜上して先が垂れる。
葉鞘の端にある葉耳は褐色を帯びる。
茎先から長さ15〜40センチの大きな円錐花序を直立させ、
花軸から細い枝を何段か放射状に出し、
淡紫色の小穂を密につける。花序の先は少し垂れる。
熟すと小花の基部から出る長毛が白毛となって目立つ。
識別点:
ススキ、
オギ、
アシ、
ツルヨシ
ススキ :乾地、丈1〜2米、密に叢生、葉は細くて根元から上向き、中脈白い、小穂毛短く芒長い。
オギ :乾湿地、丈1〜2.5米、根茎横に伸び、疎に群生、葉は細くて茎から上向き、中脈白い、小穂毛長く芒微小。
アシ :湿地、丈1.5〜3米、根茎地中を走り、疎に群生、葉は幅広で斜上、中脈目立たず、葉鞘は薄緑、。
ツルヨシ:湿地、丈1.5〜2米、匐枝地表を走り、疎に群生、葉は幅広で斜上、中脈目立たず、葉鞘は先が赤い。
穂
(2008/9/28)
穂は大きく横広がりとなり、小穂は紫褐色を帯びる。(2015/9/20)
水中(地中)にある根茎から茎がまばらに群生する。(2015/5/10)
春。葉はススキより幅広で短く、中脈は目立たない。
(2009/8/13)
夏。
秋。
葉は横向きないし斜上向きとなる。(2016/10/4)
茎は太く、葉は互生し、葉耳は淡褐色である。
(2016/10/8)
ススキに似たところがあるが、葉の中脈がススキのように白くはない。
(2008/9/21)
穂がススキより大きい。
(2008/9/21)
大きな穂が高く伸びる。
葯は赤褐色。
(2016/10/10)
柱頭は白い。
(2016/10/8)
(2016/10/8)
熟すと穂は褐色になってくる。(2016/10/8)
細長い楕円形の種子の頭に、風で飛ぶための絹毛がついている。
(2017/1/14)
種子はしなびた褐色の殻に包まれている。
(2017/1/14)
冬枯れ
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