シソ科
双子葉、合弁花。
用語説明
縦に伸びた花穂に唇形の花が穂状につき、葉は対生し、茎の断面は通常四角
であり、芳香を有するものが多い。果実は4分果となる。
ヤマハッカ属
ヤマハッカ
青紫色の唇形花の(輪生でない)集まりを花穂に多段につけ、
葉は広卵形で基部が細くなって柄の翼に続く
ヒキオコシ
茎は四角で直立し、葉は先のとがった広卵形で鋸歯があり、
円錐花序に紫色の唇形の花をまばらにつける
クロバナヒキオコシ
茎は四角で直立し、葉は先のとがった広卵形で鋸歯があり、
円錐花序に暗紫色の唇形の花をまばらにつける
エンメイソウ(延命草): ヒキオコシ の別名
セキヤノアキチョウジ
花柄の長い青紫色で細長い唇形花が総状にまばらに咲く
アキチョウジ
花柄の短い青紫色で細長い唇形花が総状に混み合って咲く
ハナハッカ属
ハナハッカ
葉は卵形で、淡紅色の唇形花を散形状に多数つける
オレガノ: ハナハッカ の別名で、香辛料として使われる
カワミドリ属
カワミドリ
青紫色の唇形花を花穂に密な間隔で多数つけ、
葉は広卵形で基部が細くなって柄の翼に続く
シモバシラ属
シモバシラ
葉は楕円形で、鋸歯があり、茎の上部の葉腋から総状花序を垂直に立て、
水平方向に咲く白い釣鐘状の花をつけ、冬に氷柱が板根のようにはりだす
ナギナタコウジュ属
ナギナタコウジュ
葉は狭卵形で鋸歯があり、
枝先の花穂に淡紅紫色の唇形花を一方向にそろえて密につける
フトボナギナタコウジュ
イヌコウジュ属
ヒメジソ
茎は四角で稜に短毛があり、葉には鋸歯が片側4〜6個あって裏面に腺点がある
シラゲヒメジソ
イヌコウジュ
茎も葉も紫色をおびることが多く、葉は卵状長楕円形で、
枝先に総状花序を出し、淡紫色の唇形花を多数つける
シロバナヤマジソ
茎は直立して白毛があり、
葉は狭卵形で鋸歯があり、
白い唇形花が穂状に咲き、
黒い4分果ができる
ホソバヤマジソ
茎は細くて葉も細長く、枝先に唇形花が頭状に咲き、
秋にはその花穂が赤くなる
ニガクサ属
ニガクサ
葉は先のとがった長楕円形で鋸歯があり、
雄しべ雌しべが突き出して下唇の垂れ下がる唇形花が咲く
ツルニガクサ
走出枝で広がり、葉は尖った長楕円形で鋸歯があり、
花穂に並ぶ唇形花の萼に腺毛がある
シソ属
シソ
茎は直立し、葉は広卵形で鋸歯があって赤みを帯び、
枝先の花穂に紫色の唇形花を多数つける
アオジソ
茎は直立し、葉は緑色の広卵形で鋸歯があり、
枝先の花穂に緑色の唇形花を多数つける
オオバ:
アオジソ
の別名
エゴマ
よく似た
シソ
にくらべ、やや大きく、葉が緑色で花は白い
レモンエゴマ
エゴマに似ているが、葉にレモンの強い香りがある
ハッカ属
ハッカ
葉は先のとがった長楕円形で鋭い鋸歯があり、
上部の葉腋に淡紫色の花を輪生させる
メグサ、メグサハッカ:
ハッカ
葉は先のとがった長楕円形で鋭い鋸歯があり、
上部の葉腋に淡紫色の花を輪生させる
ヒメハッカ:
ハッカ
の変種で、花がまばら〜頭状に咲く
ミドリハッカ:
ハッカ
の変種で、葉は卵形で花が穂状に咲く
チリメンハッカ:
ミドリハッカ
の変種で、葉が縮れる
(ハッカ参照)
スペアミント:
ミドリハッカの別名
(ハッカ参照)
マルバハッカ
茎も葉も軟毛で覆われ、葉は卵形で縮緬状のしわがあって
リンゴの香りがし、茎先と葉腋から出る穂状花序に白い花が咲く
アップルミント: マルバハッカ の別名
セイヨウハッカ
葉は卵状披針形で、暗緑色であるが紫紅色を帯びることもあり、
花は紫桃色で穂状に咲く
ペパーミント: セイヨウハッカ のこと
セイヨウヤマハッカ
葉は卵形で、白か黄色い花がまばらに咲く
レモンバーム:
セイヨウヤマハッカ
の別名
ミズハッカ
葉は卵形で、茎先と葉腋に淡紫色の唇形花が輪生状に咲く
ウオーターミント:
ミズハッカ
の別名
ヌマハッカ:
ミズハッカ
の別名
ラベンダーミント
葉は卵状披針形で、葉腋に淡紫色の小さい唇形花が球状に集まった花序をつける
ヤナギハッカ属
ヤナギハッカ
葉は短い線形で、茎先に淡青紫色の唇形花が多段輪生する
ヒソップ:
ヤナギハッカ
の別名
メボウキ属
バジル
葉は楕円形で、ひだのあることが多く、香辛料として利用され、
白い唇形花が輪生する
メボウキ:
バジル
の別名
イヌハッカ属
イヌハッカ
茎にも葉にも白毛があり、
枝先に白くて基部に赤紫の斑紋のある唇形花を総状に咲かせる
キャットニップ、キャットミント:
イヌハッカ
の別名
チクマハッカ:
イヌハッカ
の別名
ケイガイ
茎は直立後に分枝し、葉は3〜5深裂し、
小さい唇形花が穂状に咲く
イブキジャコウソウ属
イブキジャコウソウ
常緑のつる性低木で、地を這って群落をつくり、
葉は全縁の卵形で、枝先に唇形花をつける
イワジャコウ:
イブキジャコウソウ
の別名
ヒャクリコウ:
イブキジャコウソウ
の別名
クリーピングタイム
イブキジャコウソウ
のヨーロッパ産の変種で、花数が多い
ヨウシュイブキジャコウソウ:
クリーピングタイム
の別名
タチジャコウソウ
常緑低木で、地を這うように群落をつくり、
葉は厚手の卵形で、枝先に唇形花を頭状につける
コモンタイム:
タチジャコウソウ
の別名
シロネ属
シロネ
葉は広披針形で粗鋸歯があり、
葉腋に白くて小さい唇形花が群がる
ヒメシロネ
コシロネ
トウバナ属
トウバナ
茎の基部は地を這い、葉は広卵形で浅い鋸歯があり、唇形の花が輪状に数段つく
クルマバナ
葉は長卵形で鋸歯があり、
枝先の花穂に淡紅色の唇形花が数段輪生する
カラミンサ
葉は広卵形で、茎先に淡紅色や紫などの唇形花が多段に輪生する
アキギリ属
アキノタムラソウ
青紫色の唇形の花が数段花穂に輪生し葉は奇数羽状複葉
ハルノタムラソウ:
アキノタムラソウ
の変種で春に咲く
ナツノタムラソウ:
アキノタムラソウ
の変種で夏に咲く
アキギリ
葉は三角状矛形で対生し、茎先の総状花序に青紫色の唇形花を数段横向きにつける
オオアキギリ
アキギリとよく似ているが、高さも葉も花も大きい点などが異なる
シナノアキギリ
葉は心形で、芳香があリ、
花は黄色く、形はサルビアに似ている
キバナアキギリ
葉は三角状矛形で対生し、茎先に黄色い唇形花を数段横向きにつける
タンジン
奇数羽状複葉の小葉は尖った卵状で、
青紫色の唇形花が数個ずつ10〜20段輪生する
ミゾコウジュ
茎葉は長楕円形で、初夏に紫褐色を帯びた花穂に
淡紫色の小さい唇形の花を多数つける
ユキミソウ:
ミゾコウジュ
の別名
クラリーセージ
葉は広卵形で、淡紫色〜白色の唇形花が咲き、精油がとれる
オニサルビア:
クラリーセージ
の別名
サルビア属
サルビア
茎の先端から穂状花序を出し、筒状の萼から長い花筒をもつ唇形の花を多数咲かせる
ヒゴロモソウ: サルビア の別名
サルビア・ガラニティカ:
サルビア
で青紫色の細長い唇形花が大きく口を開いた形の品種
サルビア・ウリギノーサ:
サルビア
で淡青色の下唇が大きい形の品種
メドウセージ
茎の先端から穂状花序を出し、筒状の萼から長い花筒をもつ唇形の
青い花を同じ向きに多数咲かせる
チェリーセージ
茎先の花穂に舌が前に突き出るようにのびた2センチぐらいの
唇形の赤い花を咲かせ、花冠の内側の基部に突起がある
サルビア・ミクロフィラ:
チェリーセージ
の別名
アキノベニバナサルビア
茎先の花穂に舌が垂れたような2センチぐらいの
唇形の赤い花を咲かせる
オータムセージ:
アキノベニバナサルビア
の別名
サルビア・グレッギー:
アキノベニバナサルビア
の別名
チェリーセージ:
アキノベニバナサルビア
やサルビア・ミクロフィラ等を含む名前
ラベンダーセージ
四角い茎が数本直立ないし斜上し、葉は卵形で鋸歯があり、
筒状唇形で濃紺色の花が数段輪生状に咲く
メキシカンセージ
茎は束生し、葉は先の尖った狭楕円形で、
紫色の筒状唇形花が穂状に咲く
メキシカンブッシュセージ:
メキシカンセージ
の別名
アメジストセージ:
メキシカンセージ
の別名
ローズリーフセージ
穂先に苞に包まれた丸い蕾があり、
苞がはがれるにつれて唇形花が次々と咲く
サルビア・インボルクラータ:
ローズリーフセージ
の別名
イヌゴマ属
イヌゴマ
葉は披針形で葉脈がくぼみ、直立する茎に淡紅色の唇形花が数段輪生する
チョロギダマシ:
イヌゴマ
の別名
ケナシイヌゴマ:
イヌゴマ
の基本変種で、茎や葉などに刺し毛がない
カッコウチョロギ
葉は長楕円形で鋸歯があり、直立する花茎に淡紅色の唇形花が穂状に咲く
カッコウソウ:
カッコウチョロギ
の別名
ベトニー:
カッコウチョロギ
の別名
カッコウソウ属
チョロギ
根塊が串団子状に太り、茎先に淡紅紫色の唇形花を穂状に咲かせる
メハジキ属
メハジキ
根生葉は卵心形で花時には枯れ、中ほどの茎葉は羽状に切れ込み、
上部の茎葉は披針形または線形で、葉腋に淡紅紫色の唇形の花を数個ずつつける
ヤクモソウ:
メハジキ
の別名
カキドオシ属
カキドオシ
茎は地を這って所々から根を出し、葉は腎円形でしわがあり、
葉腋に淡紫色で斑紋のある唇形の花を1〜3個つける
オドリコソウ属
ホトケノザ
直立した茎に対生した葉が何段かつき、唇形の紅紫色の花が立ち上がる
ヒメオドリコソウ
葉は卵円形で鋸歯があり、上部の葉は赤紫色を帯びて密集してつき、
葉腋に長さ約1センチの唇形花が放射状にならぶ
オドリコソウ
葉は先のとがった卵状三角形で鋸歯があり、
葉腋に白色〜淡紅紫色の唇形の花を輪生させる
マネキグサ
葉は卵形で鋸歯があり、暗紅紫色で縁の白い唇形花が咲く
ウツボグサ属
ウツボグサ
葉は長楕円状披針形で、
茎の先に花穂を出し、紫色の唇形の花を密生してつける
カコソウ:
ウツボグサ
の別名
ケイガイ属
タツナミソウ属
ヒメナミキ
タツナミソウ
葉は長さ1〜2.5センチの広卵形で鋸歯が7〜14対あり、
初夏に同じ方向に向いた唇形の花をいくつもつける
コバノタツナミ
葉は長さ1センチぐらいの広卵形で毛があり、
初夏に同じ方向に向いた唇形の花をいくつもつける
ビロードタツナミ:
コバノタツナミ
の別名
ナミキソウ
葉は長楕円形で鈍い鋸歯があり、葉腋に青紫色の2つの唇形花をつける
エゾタツナミソウ
葉は卵状3角形で鈍鋸歯があり、
短い花穂に唇形花が2つずつ並んで咲く
オカタツナミソウ
葉は広卵形で鈍鋸歯があり、
短い花穂に細長く立ち上がる唇形花がいくつか咲く
ハンシレン
葉は広卵形で鈍鋸歯があり、穂状花序に淡青紫色の唇形花をつける
セイタカナミキソウ:
ハンシレン
の別名
コガネバナ
束生し、葉は披針形で、穂状花序に紫色の唇形花をつける
コガネヤナギ:
コガネバナ
の別名
キランソウ属
キランソウ
茎が丸く、地をはって広がり、
ロゼット状になる根生葉は倒披針形で波状の鋸歯があり、
葉腋に濃紫色の唇形の花を数個つける
ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋): キランソウ の別名
セイヨウキランソウ
長い花茎を直立させ、青紫色の唇形の花を何段にも輪生させる
セイヨウジュウニヒトエ: セイヨウキランソウ の別名
ジュウニヒトエ
茎葉は倒披針形で白い毛がはえ、波状の鋸歯があり、花穂に唇形の花を多数つける
ヒイラギソウ
葉は卵円形で欠刻状の切れ込みがあり、
花穂に青紫色の唇形花が多段になって咲く
サヤバナ属
ハナトラノオ属
ハナトラノオ
葉は披針形で鋸歯があり、花穂に淡紅色の唇形花が四角柱形に密集して咲く
カクトラノオ:
ハナトラノオ
の別名
カイガラサルビア属
モナルダ属
ヤグルマハッカ
夏に細長い花が球状に集まって、外側から咲く
モナルダ: ヤグルマハッカ の別名
タイマツバナ:
ヤグルマハッカ
で花の赤いものの別名
タイマツバナ
細長くて赤い唇形花が半球状に集まって咲く
ベルガモット:
タイマツバナ
の別名
ラベンダー属(ラバンジュラ属)
ラベンダー
茎は直立し、葉には白毛が密生し、
穂状花序に筒状唇形で芳香のある紫色の花をつける
ラバンジン・ラベンダー:
ラベンダー
の交雑種
ミズトラノオ属
ミズトラノオ
ニガクサ属
ニガクサ
テンニンソウ属
テンニンソウ
茎の断面は四角で、葉は先のとがった長楕円形で、
茎先の穂状花序に唇形の白い小さい花を密集させる。
フジテンニンソウ
よく似た
テンニンソウ
にくらべ、花序の直下の葉裏の中脈や花穂に開出毛が多い
ミカエリソウ
茎は木質化し、葉は先のとがった長楕円形で、
茎先の穂状花序に淡紅色の小さい唇形花を密集させる。
イトカケソウ:
ミカエリソウ
の別名
コリウス属
コリウス
葉の色が赤、オレンジ、黄色、紫など、さまざまなものがあり、
観葉植物として植えられる
クミスクチン属
クミスクチン
白〜淡紅色の唇形花が穂状に咲き、白い雄しべ、雌しべが長く突き出す
ネコノヒゲ:
クミスクチン
の別名
カリガネソウ属
カリガネソウ
葉は広卵形で鋸歯があり、
集散花序に淡青紫色で花冠が5裂し雄しべと花柱の突出した
花が咲く
ダンギク
葉は卵形で、淡青紫色の花のある集散花序が多段になってつく。
ローズマリー属
ローズマリー
茎は細くてはうものが多いが立ち上がるものもあり、
葉は細長く多肉質である
マンネンロウ: ローズマリー の別名
ラショウモンカズラ属
ラショウモンカズラ
茎は30センチぐらいであるが、花のあとに地上を這う走出枝をだし、
葉は三角状心形で、鈍い鋸歯があり、
紫色の唇形の大きい花を2〜3個ずつ数段つける
ゲンペイクサギ
白い萼が袋状となり、中から赤い花冠が出て5裂し、
白い雄しべが突き出し、丸い核果ができる
ゲンペイカズラ:
ゲンペイクサギ
の別名
その他の属
アロマティカス
多肉質で、葉は卵形で低い鋸歯があり、微毛があって、
全体に芳香がある
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