ホトケノザ

仏の座

双子葉、合弁花、 シソ科、 ヒメオドリコソウ属、2年草。 用語説明
花期:春〜夏 3月〜6月
高さ:10〜30センチ
茎は四角くて、下部で枝分かれしたのち直立し、柔らかい。 対生した葉が茎に蓮華座状になって何段かつく。
葉は長さ1〜2センチの扇状円形で、丸みをおびた鋸歯があり、 葉脈がはっきりしている。 下の葉には長い葉柄があるが、茎の上部の葉には柄がない。
上部の葉の脇から、細長い唇形で紅紫色の花がいくつも立ち上がる。 花の長さは約2センチある。
立ち上がらずに蕾のまま結実する小さい閉鎖花もつく。 (閉鎖花は白毛に覆われて、赤ではなく淡紅色に見える。)
萼の中で4分果が実り、各分果は楕円形で、 下部にエライオソームと呼ばれる白いものがついていて、 アリが好んで運ぶ。
注:春の七草のホトケノザは、本種のことではなく、 コオニタビラコ のことである。

細長い唇形花が葉腋から立ち上がる。


横から見た葉は、仏の座る蓮花座の形をしている。(2017/3/4)


葉は蓮華座状に数段重なってつく。


上唇は2裂し、下唇は3裂する。下唇の中央裂片は長くてさらに2裂する。


雄しべは4本あり、葯はオレンジ色。雌しべは白くてこの写真ではわかりにくい。 (2014/4/12)


まだ花粉を出していない雄しべ。雌しべはこの下方にあるが、この写真ではよく見えない。(2018/1/13)


雄しべはオレンジ色の花粉を出している。(白いのは雌しべかもしれない。)(2017/2/18)


上部が赤い半球形のは花の咲く解放花の蕾。葉にも茎にも毛がある。


あまり赤くならない小さいのは閉鎖花かもしれない。


果実は見つけにくいが、褐色で楕円形の分果である。 (2017/2/28)


茎は分枝してから直立する。(2015/3/8)


1つの株から多数の花茎が立ち上がる。 (2017/2/28)


葉はかなり毛深い。 (2017/2/28)


寒期には茎や葉が赤みを帯びる。葉柄は上部の葉にはないが下部の葉にはある。(2015/2/14)


寒気に耐えている真冬のホトケノザ(越年草)。(2012/1/15)


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