イヌコウジュ

犬香需

双子葉、合弁花、 シソ科、 イヌコウジュ属、多年草。 用語説明
花期:秋 9月〜10月
高さ:30〜60センチ
茎は四角形で直立し、対生状に分枝する。 茎も葉も紫色をおびることが多く、全体に細毛が多い。
葉は長さ3〜4センチの卵状長楕円形で、浅い鋸歯があり、対生する。
茎先や葉腋から出る枝の先に花穂を出し、 淡紫色の唇形花を多数つける。 萼の上唇の先は3裂し、下唇の先は2裂する。 上唇裂片の先は鋭角で、鋭くとがる。
果実は4分果で、宿存萼の中にある。
よく似たものにヒメジソやミゾコウジュ があるが、次の違いがある。

識別点: ヒメジソイヌコウジュミゾコウジュ
 ヒメジソ  :秋に咲く、無毛に近い、葉は卵形、粗い鋸歯片側に4〜6個、上萼片の裂片は鈍角、葉に芳香、花穂直下の葉は他の茎葉と同じ。
 イヌコウジュ:秋に咲く、全体に細毛、葉は卵状長楕円形、浅い鋸歯片側に6〜13個、上萼片の裂片は鋭くとがる、香りは少ない、花穂直下の葉は広卵形。
 ミゾコウジュ:初夏に咲く、茎の稜に細毛、葉は長楕円形、鋸歯は浅い、上萼片の先は裂けない、花穂直下の葉は他の茎葉と同じ。



総状花序に淡紫色の唇形花が下から順に咲いてゆく。


萼の上唇の先が鋭くとがる。


鋸歯が7個以上ある。花序直下の葉は広卵形。




対生状に分枝する。(2015/9/20)


鋸歯は浅い。


葉は対生する。(2011/10/9)


萼の中に4分果ができる。(2016/10/15)


未熟な果実は黄緑色。萼や茎などに細毛が多い。 (2018/10/2)


寒気に会うと葉も花穂も赤くなる。


双子葉植物へ戻る
単子葉植物も見る
裸子植物も見る
総目次へ戻る