アキノタムラソウ
秋の田村草
双子葉、合弁花、
シソ科、
アキギリ属、多年草。
用語説明
花期:夏〜秋 7月〜11月
高さ:20〜50センチ
茎は四角くて直立し、細毛が密生する。
葉は対生し、奇数羽状複葉(3枚が多い)で、
小葉は長さ2〜5センチの広卵形であり、
鋸歯があり、下部の葉には長い柄がある。
上部の葉は柄が短く、単葉となるものもある。
晩秋に紅葉する。
茎の上部の葉腋から出る長い花穂に、
青紫色で唇形の花が間隔をおいて数段輪生するが、
日のあたる側の花が多くなる。
雄しべが突き出す。
花後の宿存萼の中にそう果が4つずつ入っている(4分果)。
アキノタムラソウには花期の異なる変種があり、4月〜6月に咲くのはハルノタムラソウ、6月〜8月に咲くのはナツノタムラソウと言われる。
識別点:
アキノタムラソウ、
ヤマハッカ
アキノタムラソウ:奇数羽状複葉、花柄極小、上唇突出し、下唇下垂、夏から咲く。
ヤマハッカ :単葉、花柄明瞭、上唇そり返り、下唇突出し、秋に咲く。
青紫色の花が数段(半)輪生する。
蕾には毛がある。
(2008/10/28)
花に毛がある。上唇はそり返らずまっすぐのびる。下唇は垂れ下がる。(2010/7/2)
咲き始めの時は、雄しべが2本上唇の下から突き出る。
(2008/10/16)
その後、2本の雄しべが湾曲しながらのびて、先に黒褐色の葯をつける。
白い雌しべは上唇に沿ってのび、その先は2裂する。
(2011/6/19)
花を蟻がなめに来る。
(2008/10/16)
花は日の当たる側に多くつく。(2013/6/22)
(2013/6/23)
花柄はごく短くて見えない。
4分果ができる。
(2009/8/12)
葉は奇数羽状複葉で小葉の先はとがる。小葉3枚の例。(2010/7/2)
下部の複葉には長い柄がある。
小葉5枚の例。
(2013/8/10)
(2015/6/15)
茎は四角で、細毛が密生する。
葉腋から対生状に花穂が分岐して出ることがある。
(2008/10/28)
花は下から上へと咲く。(2010/7/2)
4分果ができる。
(2009/8/12)
ナツノタムラソウ。(2015/6/13)
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