キバナアキギリ

黄花秋桐

双子葉、合弁花、 シソ科、 アキギリ属、多年草。 用語説明
花期:夏〜秋 8月〜10月
高さ:20〜40センチ
茎は四角形で直立する。
葉は長さ5〜8センチの三角状矛形で、基部が張り出し、 鋸歯があって対生し、葉柄が長い。
茎先の花穂に、 長さ2.5〜3.5センチの黄色い唇形花を数段横向きにつける。 花の形は サルビア の花に似ており、上唇は前に突き出し、下唇は先が3裂して垂れ、 花柱は花冠より長くて外に突き出す。
花に蜜腺はないが、紫色の仮雄しべがあり、 虫がそこを押すと上唇の先の方までのびた本雄しべが傾いて、 花粉が虫の背中につく仕掛けとなっている。 (蜜をやらないで受粉を支援させる。)
黒褐色の4分果ができる。
茎や花序に シナノアキギリ が持つような腺毛はない。
日本に古くから自生する。



黄色い唇形花が数段横向きに咲く。(2015/9/30)


花柱が長く突き出す。(2016/9/28)


(偽の)仮雄しべが花筒の奥にある。 (2016/9/28)


本当の雄しべは上唇の中に隠れるようについている。(2016/9/28)


紫色のは仮雄しべ。そこを虫が押すと本雄しべの花粉が背中につく。(2017/10/18)


萼に毛がある。(2016/9/28)


葉は三角状矛形で鋸歯があり、葉柄が長い。(2015/6/1)


矛形の張り出しの目立たない葉もある。(2016/10/4)


先のとがった萼の中に4分果がある。(2015/10/8)


下方の萼には褐色の分果が、上方の萼には緑色の未熟の分果が見える。 (2016/10/4)


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