エゾタツナミソウ
蝦夷立浪草
双子葉、合弁花、
シソ科、
タツナミソウ属、多年草。
用語説明
花期:夏 6月〜7月
高さ:15〜40センチ
タツナミソウ
と似ているが、花穂が短くて花が少なく、まばらにつく、
葉が卵状3角形である点などが異なる。
地下茎があり、群生する。
茎は断面が4角で直立する。
葉は長さ2〜4センチの卵状3角形で、鈍鋸歯があり、対生する。
茎の上部では葉は小さくなり、鋸歯も少なくなる。
毛はほとんどない。
初夏に茎先に穂状花序を出し、
同じ方向に向いた長さ約2センチの唇形の花を2つずつ、何段にもつけ、
下から上へと咲いてゆく。
萼はふたつきの深鍋のような形をしている。
花冠の色は青紫色や淡紫色で、筒部が斜上して細長くのび、
上唇はかぶと形におおいかぶさり、
下唇は扇形に広がって斑紋がある。
花に腺毛がある。
果実は閉じた深鍋のような萼の中に入った4分果であり、
熟すと鍋ぶたのような上唇の萼がとれて、分果が落ちる。
識別点:
タツナミソウ、
コバノタツナミ、
エゾタツナミソウ、
ナミキソウ、
ハンシレン
タツナミソウ :高さ20〜40センチ、葉は1〜2.5センチの広卵形、鋸歯7〜14対、花は茎先。
コバノタツナミ :高さ5〜20センチ、葉は1センチの広卵形で毛が多い、鋸歯5〜6対、花は茎先。
エゾタツナミソウ:高さ15〜40センチ、葉は2〜4センチの卵状3角形、鋸歯7〜8対、花は茎先、数少なくまばら。
ナミキソウ :高さ10〜40センチ、葉は3センチの長楕円形で毛少ない、鋸歯7〜10対、花は葉腋。
ハンシレン :高さ40〜50センチ、葉は1.5〜3センチの広卵形で毛少ない、鋸歯7〜8対、花は枝先。
(2016/10/20)
唇形花が2つずつ並んで咲く。
(2016/10/20)
葉は卵状3角形で、ほとんど毛がない。
(2016/10/20)
茎の上部では葉が小さくなり、鋸歯も少なくなる。
(2016/10/20)
果実は小さな蓋つき深鍋状。
(2016/10/20)
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