マメ科
双子葉、離弁花。
用語説明
木本と草本があり、つる性のものも多い。
葉は互生し、羽状複葉で、3出するものが多い。
葉柄の基部が少し太くなり葉枕と呼ばれる。
花は蝶形をしている。
種が鞘に入った形の豆果をつける。
根に根粒菌が共生する。
木本(つる性でない)
ハギ
古い株から多数の芽を出し、枝は細く、
葉は3出複葉で、枝先に紅紫色の蝶形の花を多数咲かせる
ミヤギノハギ
茎は株立ちし、枝は細く長くたれさがり、小葉は先がとがり、
夏から秋にかけて、赤紫色の花をつける
ナツハギ:
ミヤギノハギ
の別名
シラハギ
ミヤギノハギ
の変種で花が白いもの
マルバハギ
3出複葉の小葉は楕円形で先が少しへこみ、
表面は無毛であるが、裏面には伏毛が密生し、
葉腋の短い花序に紫紅色の花をつける
ヤマハギ
古い株から多数の芽を出し、枝は細く、
葉は3出複葉で、葉腋の総状花序に紅紫色の蝶形花を多数咲かせる
ソメワケハギ
ハギの
園芸品種で、枝ごとに紅紫色の花と白い花をつけたり、
1つの花で紅紫色の花弁や白い花弁が混じるもの、
あるいは白地に赤紫の絞りのある花が咲いたりする
コマツナギ
小低木で、葉は奇数羽状複葉、小葉は長楕円形、淡紅紫色の花が上向きの総状に咲く
ニワフジ
小低木で、葉は奇数羽状複葉、小葉は長楕円形、淡紅紫色の花が横向きの総状に咲く
イワフジ:
ニワフジ
の別名
イタチハギ
葉は羽状複葉で、
初夏に枝先に穂状花序をだし、黒紫色の花を多数つけ、
表面にいぼのある豆果をつける
クロバナエンジュ:
イタチハギ
の別名
ハリエニシダ
細くてたわむ枝に棘状の葉が密生し、
春から初夏にかけて、黄色い小さい蝶形花を葉腋につける
エニシダ
幹は束生し、枝には稜があり、葉腋ごとに黄色い蝶形花が咲く
ムレスズメ
枝の節ごとに棘があり、葉は偶数羽状複葉で、
枝から垂れ下がる黄色い花は次第に黄紅色に変わってゆく
イヌムレスズメ
葉は奇数羽状複葉で、
春に黄色い豆花を咲かせる
ギンヨウアカシア
葉は偶数2回羽状複葉で、小葉は8〜20対あり、白い粉をかぶって銀緑色に見え、
黄色い小さい花が球状に集まったものを多数総状につける
ミモザ:
ギンヨウアカシア
の別名
ニセアカシア
幹には縦の深い割れ目があり、
葉は奇数羽状複葉で、初夏に総状花序に蝶形の白い花をたくさんつける
ハリエンジュ: ニセアカシア
の別名
アセンヤクノキ
葉は1〜2回偶数羽状複葉で、初夏に白い小花が球状に集まって咲き、大きい豆果ができる
ネムノキ
葉は2回偶数羽状複葉で、夜には葉が垂れ下がり、小葉も閉じ、
夏のはじめに淡紅色の花が咲き、雄しべが長く突き出る
イピルイピル
葉は2回偶数羽状複葉で、夜には葉が垂れ下がり、淡黄白色の花が頭状にかたまって咲く
エンジュ
葉は奇数羽状複葉で卵形の小葉をもち、
円錐花序に黄白色の蝶形花をつけ、
数珠状にくびれた豆果がぶらさがる
ハリエンジュ
イヌエンジュ
アメリカデイゴ
3出複葉の小葉は楕円形で、赤い蝶形花が総状に咲き、
細長い豆果ができる
ナンバンアカアズキ
羽状複葉の小葉は楕円形で、黄色い5弁花を穂状につけ、種子は鮮紅色。
アデナンセラ・パヴォニア: ナンバンアカアズキ
の別名
ハナズオウ
葉は先のとがった円形で、
葉の展開前に紅紫色の花柄のない花が枝から直接咲く
サイカチ
幹や枝に多数の棘があリ、葉は偶数羽状複葉で、
20〜30センチのねじ曲がった灰色の豆果をつける
ハナセンナ
偶数羽状複葉で小葉は楕円形であり、
枝先に湾曲する数本の花茎に黄色い花が総状に咲き、
豆果に翼状突起がある
ハネセンナ
偶数羽状複葉で小葉は楕円形であり、
直立する花穂に鮮黄色の5弁花を咲かせ、
豆果に広い翼がある
タマリンド
偶数羽状複葉が互生し、黄色い5弁花が総状に咲き、
大きな豆果の果肉も種子も食用となる
ムユウジュ
葉は大きな偶数羽状複葉で、
枝先に黄〜赤橙色で花冠の4裂した花が散形状に咲き、
大きな豆果ができる。
つる性で多年にわたり成長(木質化)
フジ
つるは左巻き、花期は5月、紫色の花が総状に長く垂れ下がり、
奇数羽状複葉の小葉は5〜9対、葉に毛少ない
ヤマフジ
つるは右巻き、花期は5月、花総がフジより短く、
奇数羽状複葉の小葉は4〜6対、葉裏に毛密生
シロバナヤマフジ:
ヤマフジ
の一種で花が白い
ナツフジ
つるは左巻き、花期は7月、花総がフジより短く、
奇数羽状複葉の小葉は4〜8対、葉は無毛
ドヨウフジ:
ナツフジ
の別名
サッコウフジ
常緑で、紅紫〜暗紫色の花が夏咲き、花総は垂れ下がらない
ジャケツイバラ
2回偶数羽状複葉が互生し、黄色い5弁花が総状に咲き、
枝などに鋭い逆棘がある
カワラフジ:
ジャケツイバラ
の別名
ヒスイカズラ
長い花穂に角(つの)状で翡翠色の花が咲き、葉は3出複葉
クズ
枝や若い茎には黄褐色の粗い毛があり、3小葉からなる葉の裏面に白い毛が密生する。
アピオス
奇数羽状複葉で、赤紫色の蝶形花が総状に咲き、
楕円形の子芋が多数地中にできる
ハイトバ
枝は灰褐色のつるとなり、奇数羽状複葉の小葉は尖った楕円形で、
淡紅色の蝶形花が咲く
ドクフジ:
ハイトバ
の別名
デリス:
ハイトバ
の別名
トウアズキ
偶数羽状複葉の小葉は楕円形で、
淡紫色の蝶形花が咲き、
赤と黒で塗り分けられた豆ができる
つる性でない草本
レンゲソウ
茎は地を這い、葉は奇数羽状複葉、花は輪状につく
ゲンゲ: レンゲソウ
の別名
キバナオウギ
茎は細長くのび、葉は奇数羽状複葉で、淡黄白色の蝶形花が総状に咲く
タイツリオウギ:
キバナオウギ
の別名
ミヤコグサ
シロツメクサ
茎は地を這い、葉柄が長く、葉は3小葉で広倒卵形、
長さ約1センチの白い花が集まって球状の花序を作る
クローバー: シロツメクサ
の別名
ムラサキツメクサ
茎は直立し、葉は楕円形の3小葉からなり、
花は紅紫色で、球状にあつまってつく
アカツメクサ: ムラサキツメクサ
の別名
コメツブツメクサ
葉は0.5〜1センチの3小葉で、黄色い3〜4ミリの花が5〜20個球状に集まる
クスダマツメクサ
3小葉で、小さい黄色い花が50〜60個くす玉状に集まる
ウマゴヤシ
ムラサキウマゴヤシ
3出複葉の小葉は狭楕円形で、紫色の唇形花が頭状に集まり、
豆果はらせん状になる
アルファルファ:
ムラサキウマゴヤシ
の別名
コウマゴヤシ
コメツブウマゴヤシ
茎は斜上し、葉は上部に細かい鋸歯があり、
葉腋からのびた花柄に黄色い花が20〜30個集まってつく
タヌキマメ
茎は直立し、葉は広線形で、
枝先の総状花序に萼に包まれて青紫色の花が咲き、
萼に褐色の長毛がある
ヤハズソウ
茎は根元で分枝して斜上し、葉は3出複葉で斜めの側脈が目立ち、
葉腋に淡紅紫色の小さい花が数個咲く
マルバヤハズソウ
オジギソウ
偶数2回羽状複葉が互生し、毛玉状で淡紅色の頭花が咲き、
豆果の集合果ができる
ネムリグサ:
オジギソウ
の別名
ナンテンハギ
葉は2枚の小葉からなる羽状複葉で、小葉はナンテンに似ており、
夏に葉腋から総状花序をだし、紅紫色の蝶形の花を多数つける
フタバハギ: ナンテンハギ
の別名
シナガワハギ
葉は3出複葉で小葉は鈍頭、直立する総状花序に黄色い蝶形花が咲く
コシナガワハギ:
シナガワハギ
の変種で、花が小さい
シロバナシナガワハギ
シナガワハギに似ているが、花が白く、花径が長い
コゴメハギ:
シロバナシナガワハギ
の別名
メドハギ
茎はやや木質化し 3小葉からなる葉が茎に密生し、
葉腋に黄白色の花が数個ずつつく
ネコハギ
地を這う茎に3出複葉が互生し、葉腋に白い蝶形花が数個ずつ咲く
ヌスビトハギ
茎は細くてかたく、葉は先のとがった卵形3小葉で、
淡紅色の花が細長い花序にまばらにつき、
半月形の小節果が2つ並んだ豆果がつく
マルバヌスビトハギ
アレチヌスビトハギ
ヌスビトハギにくらべ、小節果が5〜6個と多い点などが異なる
オオバヌスビトハギ
ミソナオシ
3出複葉の小葉は楕円状披針形であり、
白い蝶形花が穂状に咲き、長さ5〜7センチの豆果ができる
エビスグサ
葉は4〜6枚の小葉からなる偶数羽状複葉で、
約15センチの細長い豆果が下向きに湾曲する
ハブソウ
葉は8〜12枚の小葉からなる偶数羽状複葉で、
約10センチの豆果が上向きに湾曲する
カワラケツメイ
葉は偶数羽状複葉で、先のとがった小葉が15〜35対あり、
蝶形でない黄色い花が咲く
マメチャ:
カワラケツメイ
の別名
ネムチャ:
カワラケツメイ
の別名
ノマメ:
カワラケツメイ
の別名
ハナチャ:
カワラケツメイ
の別名
ホソバセンナ
偶数羽状複葉の小葉はとがった狭楕円形で、
玉じゃくし形の花弁を5枚持つ黄色い花が咲き、豆果ができる
カンゾウ
偶数羽状複葉が互生し、総状花序に淡紫色の蝶形花が
密集して咲く
クサネム
ハマアズキ
ヤブツルアズキ
センダイハギ
3出複葉で、茎先に直立する総状花序に蝶形の黄色い花が咲く
ムラサキセンダイハギ
茎は直立し、葉は3出複葉で裏面は軟毛があって白く、
藍青色の蝶形の花を総状花序に多数つける
クララ
葉は長い羽状複葉で、狭楕円形の小葉を多数つけ、
茎の先に高くのびた薄黄色の総状花序をつける
ルピナス
長い葉柄の先に長楕円形の葉を輪状につけ、
直立した花茎に淡紅色や紫色の蝶形小花を多数穂状につける
ハウチワマメ:
ルピナス
の別名
つる性の草本(地上部は1,2年で枯れる)
ツルフジバカマ
クサフジ
ヒロハクサフジ
イタチササゲ
ハマエンドウ
茎は角張って地をはってのび、葉は楕円形の小葉をもつ羽状複葉で、
総状花序に赤紫色から青紫色に変わる蝶形の花を数個つける
ハマナタマメ
タンキリマメ
トキリマメ
葉は先が尖った倒卵形の3小葉からなり、裏面に褐色の腺点と毛があり、
種子が2つ入った豆果は熟すと赤くなって裂開する
オオバタンキリマメ:
トキリマメ
の別名
ヤブマメ
伏毛のある広卵形の3小葉からなり、花は筒状のが数個束生し、豆果の種子は3〜5個
ノササゲ
葉は長卵形の3小葉からなり、筒状の萼をもつ淡黄色の花が総状につき、
豆果は種子のあるところがふくらみ、紫色に熟すと黒紫色の種子が現れる
キツネササゲ:
ノササゲ
の別名
ノアズキ
ツルマメ
狭卵形の3小葉があり、葉腋に淡紅紫色の蝶形花が束生し、
2〜3個の種をもつ豆果がつく。
ノマメ:
ツルマメ
の別名
レンリソウ
茎に翼があり、偶数複葉で、花柄の先に紅紫色の蝶形花が総状に咲く
ヒロハノレンリソウ
レンリソウの変種で小葉が幅広である
スイートピー
茎に翼があり、2出複葉で、
長い花茎に淡紅色や紫色などの蝶形花が数輪咲く
ジャコウエンドウ:
スイートピー
の別名
ジャコウレンリソウ:
スイートピー
の別名
カラスノエンドウ
茎は根本から多数分岐し、
葉は8〜16個の小葉からなり、先のは巻きひげになり、
小葉の先端が矢筈状にへこみ、葉腋に紅紫色の花がつく
ヤハズエンドウ:
カラスノエンドウ
の別名
スズメノエンドウ
葉は12〜14個の小葉からなり、先は巻きひげになり、
小葉は先のとがった狭卵形で、
葉腋からのびた柄の先に約4個の白紫色の花がつく。
カスマグサ
葉は羽状複葉で、小葉は先端が円頭でややとがリ、
葉腋からのびた柄の先に1〜3個の花が少し離れてつく
食用作物(つる性でないもの)
ソラマメ
茎は太くて直立し、
偶数羽状複葉で小葉は卵形であり、
白くて紫の筋と黒い斑紋のある花が咲き、
太くて肉厚の豆果が斜上向きに立つ
ダイズ
全体に褐毛があり、小さい蝶形花が咲いて、
種子を2〜3個含む豆果ができる
アズキ
3出複葉で小葉は卵形で先がとがり、葉腋に黄色い蝶形花が咲き、
円筒形の豆果ができる
ラッカセイ
偶数羽状複葉が互生し、黄色い蝶形花が受粉すると柄が
のびて地中に落花生ができる
ナンキンマメ: ラッカセイ
の別名
食用作物(つる性のもの)
エンドウ
ひげづるを出して他の植物などにからみ、葉は茎を抱き、花は白か紫
インゲンマメ
3出複葉で、葉腋に淡紅色や白い蝶形花を数個咲かせ、
長さ約15センチの豆果ができる
ツルアズキ
茎先はつるとなり、
3出複葉の小葉は卵形で、
黄色い蝶形花が咲き、
円筒形の豆果ができる
チョウマメ
つるを長くのばし、奇数羽状複葉で、青い蝶形花を咲かせ、
インゲン豆のような豆果ができる
フジマメ
広卵形の3小葉があり、白い蝶形花が穂状に咲き、
三日月形の豆果がつく。
センゴクマメ:
フジマメ
の別名
ハッショウマメ
3出複葉のつる性で、細長い黒紫色の蝶形花が咲き、豆果ができる
ムクナ:
ハッショウマメ
の別名
ナタマメ
葉は3出複葉で、蝶形花が咲き、30〜50センチの大きな豆果ができる
タテワキ:
ナタマメ
の別名
シカクマメ
3出複葉で、淡青紫色の蝶形花が咲き、
豆果に翼状に張り出した4稜がある
ウリズンマメ:
シカクメメ
の別名
リュウキュウシカクマメ:
シカクメメ
の別名
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