木の科名(双子葉)


用語説明

このページでの分類仕方:

  多数の種が含まれる科
  つる性でない植物が多い科
   高木が多い科
   中木が多い科
   低木が多い科
  つる性植物が多い科や他の科の中でのつる植物
  寄生植物が多い科

上記の項がさらに合弁花と離弁花に分かれる。
  合弁花:花弁がくっついている(とくに基部の方)。
  離弁花:花弁が基部を見ても離れている。

合弁花、離弁花の区別が明確でない双子葉植物も多いので、 はっきりしない場合はもっと別の見方でも探してください。
注意:
科の類別には例外も多いので、他の区分も見る必要がある。

最近、遺伝子解析の結果によって、植物の分類体系が大きく変わった。 このウエブページでの分類は、まだ最近のAPG分類体系を反映していない。

多数の種が含まれる科

合弁花

スイカズラ等の スイカズラ科 スイカズラやウツギ、ニワトコ、ガマズミ、サンゴジュなどを含み、 花冠は5裂するものが多い。

離弁花

ウメ等の バラ科 花弁と萼は5枚で雄しべは5本ないし多数あり、萼は合生して筒状になる。

つる性でないものが多い科

高木が多い科

合弁花

離弁花

コナラ等の ブナ科 雌雄同株の木で、新芽は鱗片が螺旋状に並んだものに包まれ、 雄花は尾状花序、果実はドングリとなる。

カエデ等の カエデ科 葉は深裂するものが多く、果実には大きい翼がある。

ケヤキ等の ニレ科 ケヤキやエノキなどを含み、葉の基部が左右非対称である。

ムクノキ等の アサ科 花は目立たず、雌花と雄花があり、雄しべは花被片に対生する。

トチュウ等の トチュウ科 トチュウなどを含み、ニレ科に近い。

クスノキ等の クスノキ科 精油を含み芳香のあるものが多く、花は小さくて目立たないものが多い。

イヌシデ等の カバノキ科 尾花状花穂を下げる落葉樹で、堅果をつける。

ベニバナトチノキ等の トチノキ科 葉は掌状複葉で対生し、落葉する。

シダレヤナギ等の ヤナギ科 雌雄異株で尾状花序をつけ、果実は朔果で熟すと綿毛のついた種子を出す。

ザクロ等の ザクロ科 ザクロなどを含む。

ニガキ等の ニガキ科 葉は羽状複葉で、花は小さく、核果をつけ、苦み成分をもつ。

ハゼノキ等の ウルシ科 樹皮に樹脂道が発達し、漆や蝋がとれるものや、秋に紅葉するものが多い。

センダン等の センダン科 センダン亜科、マホガニー亜科、チャンチン亜科を含む。

ユズリハ等の ユズリハ科 葉は互生し、花序は総状で花に花弁はなく、果実は核果である。

モミジバスズカケノキ等の スズカケノキ科 樹皮は薄片状にはがれてまだら模様となり、 葉は3〜5裂して掌状となり、果実は球形の集合果となる。

イイギリ等の イイギリ科 赤い実を房状につける。

カツラ等の カツラ科 花には花弁も萼もなく、袋果をつけ、種子に翼がある。

フサザクラ等の フサザクラ科 花には花弁も萼もなく、翼果をつける。

ノグルミ等の クルミ科 葉は羽状複葉で、翼果状や核果状の堅果をつける。

シナノキ等の シナノキ科 葉は互生し、星状毛のあるものが多く、 ボダイジュ等を含む。

ホルトノキ等の ホルトノキ科 高木が多く、葉は互生し、ホルトノキ等を含む。

マカダミア等の ヤマモガシ科 ヤマモガシ、マカダミアなどを含む。

ハンカチノキ等の ハンカチノキ科 ハンカチノキ等を含むが、ミズキ科に含める説もある。

テリハボク等の テリハボク科 熱帯〜亜熱帯に生えるテリハボク等の植物を含む。

マルバチシャノキ等の ムラサキ科 木本のチシャノキ等を含むが、染料をとる草本植物も含む。

ヤマグルマ等の ヤマグルマ科 被子植物の大部分は導管と仮導管を持つが、ヤマグルマ科の植物は (裸子植物やシダ植物と同じく)仮導管しか持たない。

イランイランノキ等の バンレイシ科 長楕円状の葉が互生し、液果の集合果ができる植物を含む。

中木が多い科

合弁花

キンモクセイ等の モクセイ科 花弁は合着して4裂し、花に芳香のあるものが多い。

カキ等の カキノキ科 花弁は合着して4裂し、花に芳香のあるものが多い。

ユズ等の ミカン科 半円形の小袋を内に含む丸いミカン果実をつけ、葉に油点がある。

クサギ ムラサキシキブ等の クマツヅラ科 数ミリの花を穂状につける。

エゴノキ等の エゴノキ科 エゴノキ、ハクウンボク、アサガラなどを含み、 花は放射相称で花冠は4〜5裂し、芳香をもつものが多い。

キョウチクトウ等の キョウチクトウ科 葉は単葉、花は放射相称で筒状に合生し先が5裂し、有毒種が多い。

リョウブ等の リョウブ科 リョウブを含み、萼片と花弁は5裂し、朔果をつける。

パパイヤ等の パパイヤ科 パパイヤを含み、葉は掌状複葉が多い。

離弁花

ヤブツバキ 等の ツバキ科 厚い光沢のある葉をつける常緑樹で、花は雄しべが多数あり、5弁のものが多いが、 落葉するナツツバキもあり、八重咲きなど、多くの園芸種がある。

クワ等の クワ科 穂状花序または頭状花序を作り集合果をつける。

モクレン等の モクレン科 雌しべと雄しべが多数あって螺旋形に配列し、托葉は芽をつつむが 早く脱落し、大きい花をつけるものが多い。

シキミ等の シキミ科 シキミを含む。

ミズキ等の ミズキ科 ミズキや、アオキ、サンシュユなどを含む。

ヌマミズキ等の ヌマミズキ科 ヌマミズキやキジュなどを含む。

マンサク等の マンサク科 葉は単葉で托葉があり、螺旋状につき、 花は総状花序または穂状花序で、花弁は4枚または5枚。

モチノキ等の モチノキ科 花は放射相称で核果をつけ、樹皮は粘着質の物質を含む。

ケンポナシ等の クロウメモドキ科 薬用成分を含むものが多い。

ナワシログミ等の グミ科 萼筒の長い花を下向きにつけ、液果をつける。

キブシ等の キブシ科 葉の出る前に穂状花序が枝に並んで垂れ下がる。

ヤツデ等の ウコギ科 葉は掌状または羽状で、花は放射相称で、花序は大きいが小花は小さい。

ゴンズイ等の ミツバウツギ科 ミツバウツギやゴンズイを含み、葉は奇数羽状複。

ツゲ等の ツゲ科 葉は倒卵形でつやがあって全縁で対生する。

ヤマモモ等の ヤマモモ科 ヤマモモやヤチヤナギなどを含む。

写真 ムクロジ等の ムクロジ科 ムクロジ、フクロミモクゲンジ、フウセンカズラなどを含む。

シナノキ科

ヒメハギ科

サルスベリ等の ミソハギ科 葉は単葉で対生するものが多く、 萼は合生して筒状となり、花弁は薄く、 サルスベリ、ミソハギなどを含む。

アワブキ等の アワブキ科 アワブキ、ヤマビワなどを含む。

カカオ等の アオギリ科 アオギリ、カカオなどを含む。

ブラシノキ等の フトモモ科 ブラシノキ、ユーカリなどを含み、雄しべの長いものが多い。

シクンシ等の シクンシ科 つる植物のシクンシや、 マングローブの一種のヒルギモドキなどを含む

サガリバナ等の サガリバナ科 熱帯や亜熱帯に生育する植物などを含む。

ムニンノボタン等の ノボタン科 葉は対生し、花は放射相称で、 ノボタン、ムニンノボタンなどを含む。

サワフタギ等の ハイノキ科 花冠はふつう白色で、雄しべが花冠より長い。

ギョリュウ等の ギョリュウ科 鱗片状の葉をもち、乾燥地に適応したものが多い。

ワサビノキ等の ワサビノキ科 羽状複葉の木が多い。

ベニノキ等の ベニノキ科 熱帯植物のベニノキを含む。

低木が多い科

合弁花

モチツツジ等の ツツジ科 各種のツツジとサツキ、シャクナゲ、ドウダンツツジ、アセビ、カルミア、ブルーベリーなどを含む。

ヤブコウジ等の ヤブコウジ科 花は放射相称で、花冠は合生し、ヤブコウジやマンリョウなどを含む。

クチナシ等の アカネ科 クチナシやアカネ、ヤエムグラなどを含む。

ヤドリギ等の ヤドリギ科 ヤドリギなどの寄生植物を含む。

離弁花

ボタン等の ボタン科 葉は複葉で、深い切れこみがあり、ボタンやシャクヤクを含む。

アジサイ等の アジサイ科 低木で、花は両性で放射相称または左右総称で、 花弁は4〜5枚、雄しべはその2倍あり、托葉はなく、 アジサイ、ウツギなどを含む。

マルスグリ等の スグリ科 低木で、葉は掌状に裂けて互生し、 花は両性で、液果ができる。 スグリ、マルスグリ、ヤブサンザシなどを含む。

ユキノシタ等の ユキノシタ科 草本または低木で、花は両性で放射相称または左右総称で、 花弁は4〜5枚、雄しべはその2倍あり、 ユキノシタ、チダケサシなどを含む。

ズイナ等の ズイナ科 葉は楕円形で、総状花序に小さい花をブラシ状に多数つけ、 刮ハがみのり、ズイナ、ヒイラギズイナなどを含む。

ニシキギ等の ニシキギ科 花は小さく、萼、花弁、雄しべはそれぞれ5個で、放射相称。

ロウバイ等の ロウバイ科 花は花弁と雄しべが螺旋状に配列し、芳香がある。

ナンテン等の メギ科 ナンテン、ヒイラギナンテンなどを含み、花は両性花で、 アルカロイドを含む有毒なものがある。

センリョウ等の センリョウ科 センリョウ、ヒトリシズカなどを含み、 雌しべ1つと1〜3個の雄しべだけで花弁のない花をつける。

ジンチョウゲ等の ジンチョウゲ科 冬の間から枝先に蕾をつけ、春に花を開く。

トベラ等の トベラ科 花弁、萼片、雄しべはふつう5個で朔果をつける。

キンシバイ等の オトギリソウ科 先の丸い葉が対生し、5弁の花が咲き、 茎や葉、花などに赤い色素を含む腺体がある。

フサフジウツギ等の フジウツギ科 葉は卵状長楕円形で 夏に円錐花序に紅紫色の花を多数つける。

ドクウツギ等の ドクウツギ科 空気中の窒素を利用でき、有毒な植物が多い。

ウリノキ等の ウリノキ科 葉がウリの葉に似ており、東南アジア等に自生している。

ミッキーマウスノキ等の オクナ科 常緑木本のミッキーマウスノキなどを含む。

アセロラ等の キントラノオ科 常緑低木のアセロラなどを含む。

草本植物も含む科

合弁花

クコ等の ナス科 草本が多いが、クコ、フユサンゴなどの木本植物もある。

キリ等の ゴマノハグサ科 唇形の花をつけ、上唇が2つに下唇が3つに分かれるもの多く、実が熟すとはじける。

ソクズ等の レンプクソウ科 レンプクソウ属、ニワトコ属、ガマズミ属などを含み、 花冠は5裂するものが多い。

離弁花

アカメガシワ等の トウダイグサ科 杯状花序をもち、子房が3室あり、乳液を出すものが多い。

フヨウ等の アオイ科 雌しべに雄しべが合着して花の中心に突き出るものが多い。

つる性植物が多い科

つる性植物には、木なのか草なのかわかりにくいものがあるので、木からばかりでなく、草からも探すのがよいでしょう。

スイカズラ等の スイカズラ科 花冠は5裂するものが多い。

ノウゼンカズラ等の ノウゼンカズラ科 花冠はロート状で5裂するものが多い。

カロライナジャスミン等の マチン科 カロライナジャスミンなどを含む。
フジ等の マメ科 葉が3出し豆果をつける。

ノブドウ等の ブドウ科 花序が葉と対生し液果をつける。

アケビ等の アケビ科 葉は複葉で互生し、萼は3枚または6枚で、花弁は退化してない。

ニシキカズラ等の マツブサ科 サネカズラ、マツブサ、ニシキカズラなどを含む。

コウモリカズラ等の ツヅラフジ科 つる性の木本が多いが低木もある。 葉は掌状または3脈で、葉柄が 楯状につくものが多い。

キウイフルーツ等の マタタビ科 マタタビ、キウイフルーツなどを含み、 葉は有柄の単葉で鋸歯があり、液果をつける。

コショウ等の コショウ科 コショウなどを含む。

つる植物一覧

寄生植物が多い科

合弁花

離弁花


その他の区分による場合

上記の科名による調べ方でわからない場合は、 トップページ デジタル植物写真集 にある

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  • 葉の形態によって探す

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