ユキノシタ科


双子葉、離弁花。 用語説明

低木または草本で、托葉はない。
花は両性で放射相称または左右総称で、花弁は4〜5枚、 雄しべはその2倍ある。 萼片が花弁状になったものも多い。

木本

アジサイ 茎は束生し、葉は有柄で対生し、 若枝の先に多数の小花からなる大きな花序をつけ、 小花で4〜5枚の花弁のように見えるのは萼で、 色が青、薄紫、薄紅というように変化してゆく

アナベル: アジサイ の園芸種で花が大きな毬状

ガクアジサイ 若枝の先につく多数の小花からなる大きな花序では、 外側には大きい花弁のように見える萼をもつ小花があり、 中央部に花弁5枚、雄しべ10本の両生花がある

コアジサイ

ヤマアジサイ 葉は長楕円形で先が長くとがり、 枝先の集散花序で、中央部は両性花、周辺部に装飾花が咲く

サワアジサイ: ヤマアジサイ の別名

ベニヤマアジサイ: ヤマアジサイ で、花が赤みを帯びる品種

シチダンカ 葉は楕円形で鋸歯があり、 両性花が退化して、八重咲きの装飾花がいくつも咲く

タマアジサイ 葉は尖った長楕円形で細鋸歯があり、 丸い蕾が割れるにつれて、淡紫色の花序が徐々に現れる

カシワバアジサイ 葉にカシワのような切れ込みがあり、白い装飾花が穂状に咲く

ジョウザンアジサイ 葉は長楕円形で先がとがり、 茎先の集散花序に淡青色の両性花が咲き、液果ができる

オタフクアジサイ: ジョウザンアジサイ の別名

アマチャ 葉は倒卵状楕円形で甘茶の原料となり、 装飾花のあるガクアジサイのような花を咲かせ、 その萼片は、はじめ淡紫色で、やがて淡紅色に変わる

コアマチャ: アマチャ の別名

オオアマチャ アマチャより葉が大きくて背丈も高く、甘みが強い

バイカアマチャ 葉は先の尖った長楕円形で鋸歯があり、 枝先の集散花序に白い装飾花と両性花をつける

モッコバナ: バイカアマチャ の別名

アマギアマチャ 葉は細長い披針形で、 装飾花のある白い花を咲かせ、 甘茶の原料となる

ウツギ 幹は中空で多数分枝し、 花は円錐花序に白い小花が多数つき、萼筒は5裂し、 花弁は5枚、雄しべは10本ある

ウノハナ: ウツギ の別名

サラサウツギ: ウツギ の変種で重弁で花弁の外側が薄紅色

シロバナヤエウツギ ウツギの変種で、 枝先の円錐花序に白い八重の花を咲かせる

バイカウツギ 樹皮は灰褐色で縦にさけてはがれ落ち、 葉は先の鋭くとがった卵形〜長楕円形卵形でかたく、 初夏に枝先に4弁の白い花を数個つける

ノリウツギ 葉は先の細くとがった楕円形で鋭い鋸歯があり、 円錐花序に装飾花と両生花のある白い花を咲かせ、 楕円形の朔果をつける

ガクウツギ 葉は先のとがった長楕円形で光沢があり、 初夏に萼片の3つある白い装飾花と黄緑色の両生花を持つ花を咲かせ、 球形の朔果をつける

マルバウツギ 葉は先の尖った卵形で浅い鋸歯があり、 枝先の円錐花序に5弁の白い花を上向きにつけ、朔果ができる

コウツギ

ヒメウツギ ウツギに似ているが、丈も花も果実も小さく、 幹は中空で株立ちし、白い花が円錐状に多数咲く

ウラジロウツギ

マルスグリ 枝に棘があり、 丸い葉は3〜5中裂して鋸歯があり、 目立たない鐘形の花が咲き、丸い液果ができる。

フサスグリ

ザリコミ カエデのような葉が互生し、 葉腋から出る総状花序に小さい黄緑色の5弁花をつける

ヤブサンザシ 株立ちして樹皮は縦にはがれ、葉は広卵形で掌状に浅く3〜5裂し、 春に小さな5弁花をつけ、球形の液果が赤く熟す

ズイナ 葉は先の鋭くとがった革質の卵状長楕円形で、 初夏に総状花序を出して白色の小さい花を 多数つけ、広卵形の朔果をつける落葉低木

ヒイラギズイナ 葉は先の鈍くとがった革質の長楕円形で、 春に総状花序を出して白色の小さい花を 多数つけ、壺形の朔果をつける常緑小高木

草本

ユキノシタ 葉は腎円形で厚くて柔らかく、 表面は暗緑色で裏面には赤褐色の毛があり、 初夏に円錐花序に白い花を多数つける

ホシザキユキノシタ ユキノシタの変種で、5枚の花弁がほぼ同じ長さ

チダケサシ 葉は数回羽状複葉で重鋸歯があり、 円錐花序に白〜淡紅色の小さい花を密集してつける。

アカショウマ 葉は3回3出複葉で、 小葉は先が尾状にとがり、基部はくさび形であり、 円錐花序に多くの側枝がつながり、白い小さい花を多数つける。

トリアシショウマ 葉は3回3出複葉で、円錐花序に白い小さい花が密集して咲く

アワモリショウマ 葉は2〜3回3出複葉で、小葉は先のとがった長楕円形で鋸歯があり、 枝先から円錐花序を出し、小さい白い花を多数つける

アケボノショウマ 葉は奇数羽状複葉で、 茎先の円錐花序に淡紅色の小さい花を密集させる

アスチルベ: アケボノショウマ の園芸種

キレンゲショウマ 円心形の葉が浅裂し、集散花序に黄色い5弁花をつける

ヤグルマソウ 掌状複葉の小葉は先が浅裂し、 茎先の円錐花序に白い小さい花が密生する

タンチョウソウ 葉はヤツデのように深く切れ込み、 春に長い花柄をのばして先を枝分かれさせ、白い星形の5弁花を多数つける

イワヤツデ: タンチョウソウ の別名

ダイモンジソウ 葉は腎円形で根生し、白い大文字形の5弁花が粗い円錐状に咲き、 山形の刮ハができる

ヒマラヤユキノシタ 葉はへら形で厚く、常緑であり、 花は薄紅色の5弁で、冬から春にかけて長く咲く

ネコノメソウ 葉は広卵形で、淡黄色の小さい花が咲き、 刮ハが開くと褐色の種が見える

クロクモソウ 葉は円腎形で、紫褐色の小さい花がまばらな円錐状に咲き、 角(つの)のある刮ハができる

つる性

イワガラミ 気根を出して木や岩にはい上がり、 葉は広卵形で、先がとがり、あらい鋸歯があり、 夏に枝先に白い装飾花と短毛の密生した小さい花の組を10個前後つけ、 倒円錐形の果実をつける

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