ゴマノハグサ科


双子葉、合弁花。 用語説明

花冠の先が管状に2裂した唇形の花をつける。 上唇が2個に、下唇が3個に分かれるものが多いが、 イヌノフグリのように、上唇が合着して1つのように見える ものもある。
実は熟すと2裂してはじける。
木本と草本がある。

木本

キリ 初夏に淡紫色の唇形の花を総状につける落葉高木で、 対生する葉は全縁の広卵形で、秋に先の尖った卵形の朔果をつける

草本

ゴマノハグサ 葉は卵形で、総状花序に壺形で上唇の長い花が咲き、 卵形の刮ハができる

ゲンジン: ゴマノハグサ の根を乾燥させたもので、生薬として使われる

クガイソウ 直立する茎に披針形の葉が何段にも輪生し、 淡紫色の筒形の花を総状に多数つける

スズカケソウ 葉は尖った卵形で鋸歯があり、 青紫色で筒形の花が葉腋に球状にかたまって咲く

トラノオスズカケ 葉は尖った卵形で鋸歯があり、 淡紅紫色で4裂する花が密に咲き、刮ハは丸い

トキワハゼ 茎は根際から直立し、花はまばらな総状につき、上唇は紫色、 下唇は紫かかった白色で、春から秋まで咲く

ムラサキサギゴケ 春に花茎を立てて紅紫色の唇形花をつけ、 花後に根元からほふく茎を出してふえる

サギゴケ: ムラサキサギゴケ の別名

アゼトウガラシ

ウンラン 茎も葉も白緑色で、葉は肉質の楕円形であり、 総状花序に距のある黄色い唇形花をつける

ツタバウンラン 茎は地をはい、葉は扁円形で掌状に5〜7浅裂し、 葉腋に淡青紫色の唇形で距のある花をつける

ウリクサ 茎は地面に広がり、葉は1〜2センチの卵形または広卵形で粗い鋸歯があり、 淡紫色の8ミリぐらいの花が咲き、朔果は楕円形で萼に包まれている

アゼナ

ゴマクサ

コシオガマ 繊毛が密生し、羽状に裂けた葉が対生し、太い唇形をした淡紫色の花が咲く

オオイヌノフグリ 地面を横に広がり、葉は卵状広楕円形で粗い鋸歯があり、早春に4弁のルリ色の花をつける

イヌノフグリ 横這いし、葉は卵状広楕円形で粗い鋸歯があり、4弁の白っぽい花をつける

タチイヌノフグリ 茎は直立し、葉は広卵形で大きな鋸歯があり、 上部の葉腋に青色の小さな花を1つつける

フラサバソウ 茎が横に広がって先端が少し直立し、葉は広楕円形で数個の鋸歯があり、 葉腋に毛のある淡青紫色の花を1つつける

トウテイラン 全体に綿毛があり、葉は倒披針形で、青紫色の花が総状に咲く

キクガラクサ 広卵形の葉が羽状に深裂し、葉腋に白くて花冠の5裂した花をつける

イワカラクサ 茎葉はへら状で、散形花序に淡紅色〜白色の小さい花をつけ、 花冠は5深裂して裂片の先はへこむことが多い

ムシクサ 葉は狭被針形で、葉腋に小さいかすかに淡紅色をおびた白い4弁花を 1つつける

クワガタソウ 葉は卵形で鋸歯があり、淡紅紫色の4弁花が咲き、扇形の刮ハができる

カワヂシャ

クチナシグサ

トレニア 夏から秋にかけて、スミレに似た濃い紫色の筒状の花を次々と咲かせる

ナツスミレ: トレニア の別名

ハナウリクサ: トレニア の別名

キンギョソウ 葉は狭被針形で、直立する花穂に 花被片が金魚のひれのように見える 花が多数咲く

リナリア 春に茎先から出る穂状花序に紅色や紫色、黄色、白の唇形の花を多数つける

ヒメキンギョソウ: リナリア の別名

ハナチョウジ 緑色の細い茎が叢生して湾曲し、枝先に筒形で赤く先が4裂した花が咲く

ラッセリア: ハナチョウジ の別名

ジギタリス 穂状花序を立てて、紫や赤、白などの釣鐘状の花を下向きにつける

キツネノテブクロ: ジギタリス の別名

ジギタリス・ルテア: ジギタリス と同属であるが、薬効が弱い

ケジギタリス: ジギタリス の近縁種で強心剤等の原料となるが有毒植物

モウズイカ 葉は長楕円形で、太い茎が直立して数本の花穂を直立させ、 黄色〜白の5弁花を密集してつける

ビロードモウズイカ: モウズイカ の変種で、茎や葉に微毛が密生する

ジオウ 葉は楕円形でしわがあり、漏斗状で先の5裂した花が横向きに咲く

アカヤジオウ: ジオウ の一品種で花が赤い

カイケイジオウ: ジオウ の一品種で花が総状に咲き、全体が大きい

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