イヌノフグリ

犬の陰嚢

双子葉、合弁花、 オオバコ科 (以前は ゴマノハグサ科)、 クワガタソウ属、2年草。 用語説明
花期:春 3月〜4月
オオイヌノフグリ と似ているが、花は白っぽくて小さいなど、後述するような違いがある。
茎が分岐して地表で横に広がる。
葉は茎の下部では対生、上部では互生し、 長さ0.6〜1センチの卵状広楕円形で、 粗い鋸歯がある。
茎の上部の葉腋から約1センチの花柄を出して、 直径3〜4ミリで、 花冠の4裂した淡紅白色の花を1つつける。
果実は球を2つ連結したような刮ハで、短毛が密生している。
以前はたくさんあったが、 オオイヌノフグリやタチイヌノフグリがはいってきて、 近年はほとんど見かけなくなったそうである。

識別点: イヌノフグリオオイヌノフグリタチイヌノフグリ
 イヌノフグリ  :花は3〜4ミリで白、葉は6〜10ミリ、鋸歯4〜8個、果実で玉大きくはみ出し。
 オオイヌノフグリ:花は8〜10ミリで青紫、葉は6〜15ミリ、鋸歯8〜16個、果実はやや扁平。
 タチイヌノフグリ:花は4ミリで青紫、葉は上部では狭楕円形で全縁、下部では広卵形で鋸歯あり、果実で球はみ出し。

(2017/4/13)


花は白っぽく、花弁は4枚、雄しべは2本ある。(2017/4/13)


あまり立ち上がらないで、這うようにして広がる。(2017/4/13)


葉は卵状広楕円形で、粗い鋸歯がある。(2009/3/15)


葉に短毛がある。(2009/3/15)


葉には葉柄があって、互生している。 (2017/4/13)


刮ハは、毛の生えた球が2つ萼に挟まれて並んだ形(イヌの陰嚢に似ている)。(2011/5/14)


これはコゴメイヌノフグリかもしれない。小石川植物園で撮影。(2017/3/10)


双子葉植物へ戻る
単子葉植物も見る
裸子植物も見る
総目次へ戻る