モウズイカ
毛蕊花
双子葉、合弁花、
ゴマノハグサ科、
モウズイカ属、2年草。
用語説明
花期:夏 6月〜8月
高さ:1.2〜2メートル
最初の年は根生葉で過ごし、翌年に茎を立ち上げる。
太い茎が直立して、中ほどからまばらに分枝する。
根生葉は柄のある長楕円形で、低い鋸歯がある。
茎葉は先が鋭角になった長楕円形で、柄はなく、茎を少し抱いて互生する。
上方の茎葉は次第に小さくなる。
茎先に長さ約50センチの太い数本の花穂を直立させ、
多数の蕾を密集させてつけるが、
同時に咲くのは数個であり、
花は黄色〜白色で直径2.5〜3センチである。
花冠は5裂し、5本の雄しべには毛がある。
萼は5深裂し、腺毛がある。
偏球形の刮ハができ、種子はでこぼこのある楕円形である。
多数の種子を作るが、
発芽するには日当たりのよい場所が必要なので、
他の植物をよせつけないほどにはならない。
種子は発芽の機会がくるまで、長期間土中で待つ。
10年以上たっても発芽能力を失わないので、駆除は困難となる。
ビロードモウズイカでは、
葉や茎に微毛が密生し、緑白色となる。
ヨーロッパ〜北アフリカ原産で、明治に園芸種として渡来。
これはビロードモウズイカ。(2015/7/2)
ビロードモウズイカの花。(2015/7/2)
花は5弁。
(2016/7/29)
花冠にも雄しべにも毛がある。
(2018/6/19)
萼には腺毛がある。
(2018/6/19)
花は少しずつ咲く(一斉には咲かない)。
(2016/7/29)
ビロードモウズイカの葉。微毛が密生する。(2015/7/2)
葉腋に花芽が用意されている。(2023/6/4)
茎葉は上に行くほど小さくなる。
(2018/6/19)
葉腋から枝が出る。(2016/7/29)
果実は偏球形の刮ハ。
(2016/7/29)
褐色に熟した刮ハは2つに割れる。
(2016/7/29)
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