ブナ科
双子葉、離弁花。
用語説明
雌雄同株の木で、葉は単葉で互生し、新芽は鱗片が螺旋状に並んだものに
包まれた筍状である。
雄花花序はブナ属では頭状、それ以外では尾状となる。
果実は堅果のドングリで、総苞が殻斗としてつく。
ブナ
樹皮は灰白色、葉は有柄の卵状楕円形で、
淡褐色の殻斗の中に3稜形の堅果が2つずつできる
シロブナ:
ブナ
の別名
イヌブナ
葉は有柄の卵状楕円形で、裏面に白くて長い絹毛があり、
黄色い頭状の雄花序が新枝の下部から垂れ下がる
クロブナ:
イヌブナ
の別名
アラカシ
幹は黒っぽい灰色で裂け目がなく、
葉はかたく、先半分にあらい鋸歯があり、裏が粉を吹いたように白く、
新しい枝に雄花が垂れ下がり、葉腋に3裂した雌花がつき、
殻斗には輪模様がある
カシ:
アラカシ
を指すことが多い
シラカシ
幹は黒く、葉は少し柔らかく、先半分にあらい鋸歯があり、
前年の枝に雄花が垂れ下がり、葉腋に穂になった雌花がつき、
殻斗には輪模様がある
アカガシ
葉は革質の長楕円形で先端が長くとがり、
初夏に新枝下部からは雄花序が多数垂れ下がり、
上部には雌花序が直立し、
堅果が2年目の秋に熟し、殻斗には同心円状の輪が並ぶ
オオガシ:
アカガシ
の別名
オオバガシ:
アカガシ
の別名
ツクバネガシ
葉は革質の尖った長楕円形で、上半部に粗鋸歯があり、
雄花序は下垂し、雌花序は直立し、
堅果の殻斗に同心円模様がある
イチイガシ
葉は革質の倒披針形で先端がとがり、
初夏に新枝下部からは雄花序が数本垂れ下がり、
上部には雌花序が直立し、
堅果の殻斗には同心円状の輪が並ぶ
ウバメガシ
葉は光沢のある革質の楕円形で、
新葉と同時に雄花序が新枝の下部から垂れ下がり、
翌年の秋に熟す堅果の殻斗には黄褐色の鱗片が瓦のようにならぶ
イマメガシ:
ウバメガシ
の別名
ウマメガシ:
ウバメガシ
の別名
チリメンガシ
葉は革質の長楕円形で、葉脈がくぼんで葉に縮みがあるように見え、
翌年の秋に熟す堅果の殻斗には黄褐色の鱗片が瓦のようにならぶ
コルクガシ
幹に厚いコルク層があり、葉は卵形で革質、堅果は細長い砲弾形で殻斗に粒々がある
クヌギ
樹皮は不規則に深く割れ、
葉は長楕円状披針形で鋸歯の先は針状になり、
葉が開ききる前に新枝の下部から雄花序が
垂れ下がり、葉腋には雌花序がつき、
堅果は球形で翌年の秋に熟し、殻斗には
線形の鱗片がびっしりつく
コナラ
幹は縦に裂け目が入り、葉は初めは有毛であるがのちになめらかになり、
裏面は灰白色で、粗い鋸歯があリ、椀形の穀斗にはつぶつぶの模様がある
ミズナラ
幹は縦に裂け目が入り、葉に粗い鋸歯があり、
堅果の殻斗には粗い粒々がある
オオナラ:
ミズナラ
の別名
カシワナラ:
ナラガシワ
の別名
ウラジロガシ
葉は長楕円状被針形で、先が鋭くとがり、
薄い革質で表面には光沢があり、裏面は粉白色となる
アベマキ
樹皮は不規則に深く割れ、葉は卵状狭楕円形で
浅い鋸歯があり、葉の展開時に、新枝の下部から
淡褐色の雄花序を数本下垂し、上部の葉腋に雌花を1つつける
コルククヌギ:
アベマキ
の別名
マテバシイ
幹は直立し、枝葉がよく繁り、葉は厚くて光沢があり、裏面は褐色を帯び、
堅果は翌年10月に実る
シリブカガシ
幹は直立し、葉は厚くて光沢があり、裏面は銀灰色で、
秋に花が咲き、堅果の尻がへこむ
スダジイ
幹の樹皮に縦の裂け目が入り、葉は厚くて裏面に灰褐色の鱗片状の毛があって
光沢があり、雄花は新枝の葉腋に沢山つき、強い香りがある
イタジイ:
スダジイ
の別名
ナガジイ:
スダジイ
の別名
ツブラジイ
葉は卵状長楕円形で、裏面に銀褐色の
鱗片状の毛が密生し、雄花は新枝の下部から多数下垂する
クリ
葉は有柄で針状鋸歯があり、雄花が総状に並んでいる下に雌花がつき、
果実はいがに包まれている
カシワ
葉は倒卵状長楕円形で縁には波状に大きな鋸歯があり、
葉の展開と同時に新枝から雄花序が数本垂れ下がり、
葉腋には雌花序がつき、
堅果は卵球形で殻斗には長い鱗片がびっしりつく
アカガシワ
葉は羽状に大きく深裂し、裂片の先はとがり、
真っ赤に紅葉し、ドングリは太くて短い
アメリカガシワ
幹は太くて直立し、葉は粗く5 〜9深裂し、秋に紅葉し、
ドングリは丸い
双子葉-木-科名へ戻る
双子葉植物へ戻る
単子葉植物も見る
総目次へ戻る