アブラナ科


双子葉、離弁花。 用語説明

4枚の花弁が十字架のように開き、細長い袋果(長角果)がつく。 秋に芽生えて越冬し、春に開花するものが多い。
この科には多くの野菜が含まれる。

野菜

アブラナ属

セイヨウアブラナ 春に総状の花序を出し、4弁の黄色い花を下から上へと順次咲かせ、 細長い鞘状の実をつけ、中に直径1ミリぐらいの種子が多数入っている

ナタネ:アブラナまたはセイヨウアブラナ の別名

アブラナ

ハナナ 葉は強く縮み、黄色い花が総のように咲く

ナノハナ: ハナナ の別名

ノラボウナ 春に総状の花序に4弁の黄色い花を咲かせ、 葉は毛のない大根葉に似る

コマツナ 長い葉柄を持つ葉が束生し、葉身は長卵形で先が丸く、つやがある

カブ 根生葉とひげ根の間の部分が丸く肥大し、 この根のような部分と葉が食用になる

カラシナ 根生葉は奇数羽状複葉であるが、 頂小葉が大きくて全体がへら形のように見え、辛みがあり、 とうがたつと総状花序に黄色い4弁花が咲く

セイヨウカラシナ: カラシナ の別名

クロガラシ 根生葉は奇数羽状複葉、茎葉は切れ込みのある楕円形で、 2メートル以上にのび、黄色い4弁花が総状に咲き、種子は赤褐色

ハクサイ 葉は大きい楕円形で、冬が近づくと中軸まわりが白くて厚くなり、 楕円形ないし砲弾形に結球する

キャベツ 葉は大きくて丸く、結球して偏球形となる

カンラン: キャベツ の別名

メキャベツ 葉は大きくて丸く、太い茎に子キャベツが多数つく

コモチカンラン: メキャベツ の別名

ブロッコリー 葉は50センチ以上と大きく、 春に多数の蕾が密集して直径10センチぐらいの半球状になる

ミズナ 葉柄は白く、葉身は羽状に深く裂け、あらい鋸歯がある

キョウナ: ミズナ の別名

ノザワナ 葉柄は白く、葉身は羽状に深く裂け、あらい鋸歯がある

タアサイ 葉柄は白く、葉身は羽状に深く裂け、あらい鋸歯がある

ケール 葉は広楕円形で鋸歯があり、結球しないキャベツのようである

ダイコン属

ダイコン 根生葉は奇数羽状複葉で、 根は地下に垂直に伸び、肥大して食用になる

ハマダイコン 根生葉は奇数羽状複葉で、淡紅紫色の十字花が咲き、 根は肥大せず食用にならない

その他の属

ショカツサイ 上部の葉の基部は茎を抱き、花は淡紫色か紅紫色で2〜3センチ


ハナダイコン: ショカツサイの別名

オオアラセイトウ: ショカツサイの別名

ワサビ

ワサビダイコン 根生葉は長楕円形で、太った根は白く、すり下ろすと辛みと香りをもつ

セイヨウワサビ: ワサビダイコン の別名

ホースラディッシュ: ワサビダイコン の別名

ホソバタイセイ 茎は上部で分枝し、茎葉は披針形で、黄色い4弁花を総状につけ、 青い染料の材料

ウォード: ホソバタイセイ の別名

タイセイ 茎葉は長楕円形で、黄色い4弁花を総状につけ、 インディゴという青い染料を含む

ルッコラ 花は十字架形のクリーム色で、花弁に紫色の筋があり、 中央部は黄色がかっている

オランダガラシ 水辺に群生し、葉は奇数羽状複葉で、 小さい白い花を咲かせ、円柱状の果実をつける

クレソン: オランダガラシ の別名

野草、観賞用

ハボタン 葉が同心円状に集まり、中央部の葉が紫等に色づく

ストック 葉はへら形で、早春から春まで、桃色、白、紫、赤などの花を 咲かせるが、種を蒔く時期を早めると晩秋から冬に咲く

アラセイトウ: ストック の別名である。

ルナリア 茎は直立し、葉は心形で、 紫または白の十字花を咲かせ、 扁平な円形〜楕円形の果実をつける

ゴウダソウ: ルナリア の別名

オオバンソウ(大判草): ルナリア の別名

アリッサム 地を這うようにひろがり、葉は長楕円形で、総状花序に 白色などの小さい4弁花を密生させる。

スカシタゴボウ

カキネガラシ 茎はよく分枝して広がり、葉は羽状に深裂し、上部の葉は小さくて交錯する枝が目立ち、 黄色い小さい花が咲き、円錐形の果実ができる

イヌガラシ 葉は羽状に浅く裂け、花は黄色で袋果は細長い円柱形

イヌカキネガラシ

ミチバタガラシ 茎ははうか斜上し、イヌガラシより小さく、 花に花弁がなく、果実はまっすぐで湾曲しない

ハタザオ 茎は直立してほとんど分枝せず、花は白く、 長角果は棒状で細い

ナズナ 根生葉は羽状に深裂し、茎葉は線状被針形で、 茎先の総状花序に白い4弁花を下から順番に咲かせ、 三味線のバチのような果実をつける

ペンペングサ: ナズナ の別名

イヌナズナ 茎葉は楕円形で鋸歯があり、 茎先の総状花序に黄色い4弁花を下から順番に咲かせ、 楕円形の短角果ができる

カラクサナズナ

グンバイナズナ 茎葉は倒披針形で、果実は逆三角形の短角果

マメグンバイナズナ 葉は倒披針形で光沢があり、丸い袋果は軍配の形をしている

オーブリエチア 茎は多数に分枝し、葉はへら形で粗鋸歯があり、青紫色の4弁花が地を覆う

ムラサキナズナ: オーブリエチア の別名

ハタザオ

ハマハタザオ 砂地に生え、葉は厚く、根生葉はへら状で茎葉は茎を抱き、 旗竿のような茎の先に黄白色の小さい花が咲く

タネツケバナ 葉は奇数羽状複葉で、種籾を苗代に蒔く準備をするころに白い花が咲く

オオバタネツケバナ 葉は奇数羽状複葉で、頂小葉が側小葉より大きく、白い4弁花が総状に咲く

ミチタネツケバナ 葉は奇数羽状複葉で、2月頃から白い花が総状に咲き、棒状の果実が直立する。

トキワマガリバナ 葉はへら形〜線形で厚くて粗い鋸歯があり、 茎先の散房花序に小さくて白い4弁花をつけ、花序が平らに広がる

イベリス: トキワマガリバナ の別名

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