セイヨウアブラナ

西洋油菜

双子葉、離弁花、 アブラナ科、 アブラナ属、2年草。 用語説明
花期:春 4月〜5月
高さ:1.5メートル
別名:ナタネ
直立した茎から脇枝が出て上を向く。
根生葉は有柄で輪生し、羽状に裂けて鋸歯があり、 頂小葉は他よりずっと大きい。 茎葉は葉柄がなく、茎を深く抱いて互生し、全縁の細長い三角状である。 茎や葉が少し粉白色を帯びる。
秋に種まきすると、春に茎先から総状の花序を出し、4弁の黄色い花を 総の下から上へと順次咲かせる。
花後に細長い鞘状の実(長角果)をつけ、先がくちばし状にとがる。 中に直径1ミリぐらいの暗赤褐色の種子が1列に並んで入っている。
絞ると菜種油がとれる。
セイヨウアブラナは明治初期に入ったもので、 古い時代に渡来して菜種油をとるのに使われていたアブラナは、 これにとって代わられ、現在日本で見られるのは大部分が セイヨウアブラナである。

識別点: セイヨウアブラナカラシナクロガラシハナナ
 セイヨウアブラナ:葉は厚くて茎を深く抱き、茎が粉白色を帯び、萼片が開かない。種子は黒く、染色体が19対。
 アブラナ    :葉は薄くて茎を抱き、萼片が開く。種子は赤く、染色体が10対。
 カラシナ    :葉は茎を抱かず、鋸歯があり、花は小さく、種子は黄褐色。
 クロガラシ   :2メートル以上にのび、葉は茎を抱かず、鋸歯があり、花は小さく、種子は赤褐色。
 ハナナ     :葉は強く縮んで波状の切れ込みがあり、茎を浅く抱き、花序が大きい。



黄色いナノハナで広い畑が埋め尽くされている。




根生葉は長い柄があって大きく、茎葉は柄がなくて小さい。 根生葉にも茎葉にも鋸歯がある。 (2016/2/27)


茎はやや太くて直立する。4弁花が総状に咲く。 (2013/3/16)


葉はかるく縮み、鈍頭である。 (2013/3/16)


小さいときの根生葉はダイコンの葉に似ている。(2016/5/5)


蕾。中央部のは小さく、周辺部のは大きい。 (2009/4/2)


黄色い花が下から上へと咲く。
無限花序であって、蕾の周辺部で咲いた部分の花茎がのびるとともに、
中心部では新しい蕾が生まれる。(2009/2/7)


咲くにつれて花茎が高くのびる。 (2016/4/11)


葉は茎を深く抱く。果実は長角果。


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