アレチギシギシ

荒地羊蹄

双子葉、離弁花、 タデ科、 ギシギシ属、多年草。 用語説明
花期:夏〜秋 6月〜10月
高さ:0.4〜1.2メートル
茎は他のギシギシ類よりやや細い。 若いときは緑であるが、やがて赤褐色を帯びる。
葉は互生し、長さ10〜20センチの長楕円形〜披針形で、 基部は円形〜浅い心形であり、ふちは細かく波打つ。 下部の葉には長い葉柄があるが、上部の葉には葉柄がない。
茎の上部に多数の総状花序を互生状に出し、 緑色の小さい花を輪生させたものをまばらにつける。
花のあと、内花被片が翼状になり、 その中央がこぶ状にふくらんで、翼のあるそう果となる。 翼には鋸歯がない。 花後に花穂全体が赤褐色になる。

識別点: イタドリスイバギシギシエゾノギシギシアレチギシギシナガバギシギシ
 イタドリ:葉の基部が矢じり形で、葉裏が粉白色を帯び、1つの枝の各葉腋から花穂がのび、花色は白に近い。
 スイバ :葉の基部が矢じり形で上部の葉は茎を抱き、茎の先に赤褐色の花序を出す。
 ギシギシ:葉の基部が心形で、茎の先に緑色の花序を出し、そう果の翼に鋸歯がある。
 エゾノギシギシ:葉は基部が心形で、ギシギシより幅広で大きく、花穂は黄褐色、そう果の翼に棘がある。
 アレチギシギシ:花序がまばらで、花序の軸やそう果が赤みをおび、翼は小さくて鋸歯がない。
 ナガバギシギシ:葉の基部が心形で、茎の先に緑色の花序を出し、そう果の翼には鋸歯がない。



茎は赤みを帯びる。(2015/5/27)


花は緑色で小さい。


果実のできはじめ。子房がコブ状に膨らみ、周りに翼ができている。 (2012/7/7)


花は輪生状につく。茎に筋がある。(2015/8/8)


葉は長楕円形〜披針形で、縁は細かく波打つ。葉は茎を抱かない。


葉柄は、下の葉では長く、上の葉では短い。 (2013/5/12)


葉は互生する。


果実(そう果)が大きくなると中央部が赤くなり始める。 (2015/6/9)


果実は熟すと赤褐色になる。(2015/8/8)


枝は葉腋から互生状にまばらに出る。 (2015/5/27)


枝を長く斜上させる。 (2009/5/19)


群生して、枝が密にからんだ大きな群落となる。


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