タチチチコグサ

立父子草

双子葉、合弁花、 キク科、 ハハコグサ属 花は筒状花のみ、多年草。 用語説明
花期:春〜秋 4月〜9月
高さ:15〜35センチ
別名:ホソバノチチコグサモドキ
茎の下部で枝分かれして直立し、茎も葉も綿毛に覆われている。
葉は互生し、下部の葉はへら形で、上部の葉は線形で細い。 根生葉は花期には枯れる。
茎先や茎の上半部の葉腋から短い花穂を出して、 筒状花のみからなる頭花を数個咲かせる。 頭花の総苞は長さ3〜5ミリの徳利形で、 外からは筒状花はあまり見えないが、 果期になると淡褐色の冠毛をつける。 総苞の基部には綿毛が密生する。
茎の葉腋から長くのびる枝を出して、 その枝の葉腋から短い花穂を出すこともある。
果期の総苞の中には、 冠毛のついた長さ1ミリに満たない細いそう果が多数ある。
アメリカ大陸原産。

近縁の チチコグサ は、
  花は茎先に頭状につく
  根生葉が花期にも残る
ことで見分けられる。

識別点: チチコグサタチチチコグサチチコグサモドキウラジロチチコグサウスベニチチコグサ
 チチコグサ   :葉は被針形、頭花は茎先に頭状につく。
 タチチチコグサ :葉は被針形、花は茎の上半分に穂状につく。
 チチコグサモドキ:葉はへら形、花は茎の上半分の葉腋から出る短い枝につく。
 ウラジロチチコグサ:葉はへら形で艶あり、裏白く、縁が波打ち、花は穂状につき、花期にも根生葉あり。
 ウスベニチチコグサ:葉はへら形で裏白く、花は紅紫色で穂状につき、花期に根生葉なし。



下部の葉はへら形で、上部の葉は線形となる。 (2013/4/13)


手前がタチチチコグサ、後方で葉に艶があるのはウラジロチチコグサ。


総苞は徳利形で、その基部には綿毛が密生する。 (2009/3/19)


果期に淡褐色になる。 (2009/5/19)


葉は白い綿毛に覆われる。


基部で枝分かれしたのち、直立する。(2013/5/12)


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