ノジスミレ

野路菫

双子葉、離弁花、 スミレ科、 スミレ属、多年草。 用語説明
花期:春 3月〜4月
高さ:約10センチ

特徴要約(他のスミレとの比較については スミレ科一覧参照):
   地上茎:無、花色:紫色、葉:楕円状披針形、距:下向き、花柱:頭状。

地上茎がなくて、 全体に短い白毛がある。
葉はすべて根生し、花期には長さ3〜8センチの楕円状被針形で、 基部は幅広であるが、葉柄の翼は狭い。 葉の縁がやや波打つ。 夏期の葉は三角形で基部の両側が上に湾曲する。
花は長さ1〜1.5センチで、淡紫色〜紅紫色、ないしくすんだ紫色であり、 花弁の縁が不規則に波打ち、よれた感じがする。 側弁には毛がない。 距はやや太くて色が淡く、先がやや下を向く。
刮ハは熟すと3裂する。

識別点: スミレノジスミレ
 スミレ  :葉は長楕円状被針形、葉柄に広い翼がある。
 ノジスミレ:葉は楕円状被針形、葉柄の翼が狭い。

識別点: ノジスミレアカネスミレコスミレ、 オカスミレ
  ノジスミレ :葉2〜8cm,披針形、花紅紫、距細長。
  アカネスミレ:葉2〜4cm,狭卵形,毛、花紅紫、距細長。
  コスミレ  :葉2〜5cm,長卵形、花淡紫、距筒状。
  オカスミレ :葉2〜4cm,狭卵形,無毛、花紅紫、距細長。

(2010/3/20)


距は太くて長い。上弁2枚は後方へまくれ上がる。(2017/4/2)


葉は楕円状被針形。全体に白毛がある。(2011/4/10)


葉の縁がもちあがって、葉が谷を形成する。


葉柄に翼があるが、狭い。葉は根生する。 (2011/4/19)


蕾がいくつも用意されている。萼の裂片がとがる。(2017/4/2)


果実はさく果で、3つにはじける。種子は淡褐色で丸い。(2010/4/24)


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