フジバカマ
藤袴
双子葉、合弁花、
キク科、
ヒヨドリバナ属 花は筒状花のみ、多年草。
用語説明
花期:夏〜秋
8月〜10月
高さ:1〜1.5メートル。
茎は細くて高くのび、上部で分枝する。
葉は短い葉柄をもち、
長さ8〜13センチの長楕円形〜長楕円状披針形で鋸歯があり、
対生する。
下部の葉の多くは3深裂するが、
上部の葉はしだいに深裂しなくなる。
茎の先に淡紅紫色の頭花を散房状に多数つける。
花柱が分枝して白く長くのびる。
白や赤、淡青の品種もある。
そう果には白〜淡褐色の冠毛がある。
乾燥させると草全体によい香りがある。
ヒヨドリバナにくらべ、葉が厚くてやや光沢がある。
古来からの品種は準絶滅危惧種。
園芸店でフジバカマとして売られているものは、
サワフジバカマであることが多い。
それは、茎の上部の葉も3深裂する、茎が赤みを帯びる、
花の淡紅紫色がやや濃い、などの点でフジバカマと異なり、
フジバカマとサワヒヨドリの交雑種に近いのではないかと見られている。
なお、フジバカマとサワフジバカマの違いについては、
http://park15.wakwak.com/~ooyabuen/fjbkm8.html
とそこからリンクするページに詳しく説明されている。
そこでは、両者の判別仕方の1つとして、
「冠毛がフジバカマでは長く、サワフジバカマでは短い」
という知見が得られたと述べられている。
フジバカマとサワフジバカマについて、
たいへん貴重なご指摘とご意見を頂いた M. O. 氏に深謝いたします。
識別点:
ヒヨドリバナ、
サワヒヨドリ、
フジバカマ、
サワフジバカマ
ヒヨドリバナ :単葉で裂けず、柄があり、対生する。
ヨツバヒヨドリ:単葉または3裂し、柄がなく、輪生する。
サワヒヨドリ :単葉または3裂し、柄がなく、対生する。
フジバカマ :下部の葉は3深裂し、柄があり、対生する。
サワフジバカマ:葉は3深裂し、柄があり、対生する。
筒状花が散房状につく。(2017/9/21)
花序枝がらせん状につき、下の枝ほど長い。(2016/9/28)
短い葉柄のある葉が対生し、鋸歯がある。
下部の葉は3深裂ないし3全裂する。(2017/6/24)
上部の葉は深裂しなくなる。(2018/9/19)
白い花柱が2裂して長くのびる。
(2018/9/24)
茎は細くて滑らかである。(2018/9/19)
茎は高くのび、上部で枝分かれする。
大きな群落を構成することがある。(2018/9/19)
果実は冠毛のあるそう果。
(2011/12/13)
冠毛は淡褐色。
(2018/10/16)
細長い褐色の種子の先に長い冠毛が放射状についている。
(2022/11/12)
種子は長さ約3ミリ。
(2022/11/12)
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