アメリカスミレサイシン

アメリカ菫細辛

双子葉、離弁花、 スミレ科、 スミレ属、多年草。 用語説明
花期:春 3月〜6月
高さ:5〜10センチ
別名:パピリオナケア(以前)、学名:Viola sororia cv.Proceana

特徴要約(他のスミレとの比較については スミレ科一覧参照):
   地上茎:無、花色:淡紫色、葉:円心形で艶、距:太短、花柱:頭状、上弁反り返り。

太くて節のある地下茎を横にのばす。 地上茎がなくて、葉柄も花柄も地中から束生する。
葉は円心形で、先が尖り、 基部は深く切れ込んで上に巻き込む。つやがある。 托葉が葉柄と叢生する。
葉が完全に展開する前に花が咲く。 唇弁の距は太くて短い。
花弁は白地に紫色の筋のあるもの(プリケアナ)や、 淡紫色に濃紫色の筋のあるもの(パピリオナケア)が多いようであるが、 白地に紫の小さい斑点のあるもの(これはソバカススミレと言われる) もある。
刮ハは3裂して丸い種子を飛ばす。
以前はパピリオナケアと呼ばれていたが、Viola sororia と同じ と判明し、アメリカスミレサイシンという和名で呼ばれるようになった とのことである。
花に香気のある ニオイスミレ と似ているが、アメリカスミレサイシンには香気がない。
北アメリカ原産。

識別点: スミレサイシンナガバノスミレサイシンアメリカスミレサイシン
 スミレサイシン    :葉が心形、花は淡紫色、葉の展開途中で咲く。
 ナガバノスミレサイシン:葉が長3角状、花は淡紫色、葉の展開途中で咲く。
 アメリカスミレサイシン:葉は尖った心形でつや、花は紫色で斑点のあるものもある。
 アケボノスミレ    :葉は尖った心形、花は紅紫色、葉の展開途中で咲く。
 シコクスミレ     :葉は心形で葉脈がへこみ、花は白く、萼片の付属体上端に切れ込み。



葉は円心形で、先が尖り、光沢がある。 (2015/4/15)


鋸歯は丸みを帯びる。(細長いのもある。)(2016/4/15)


葉の基部は深く切れ込み、少し上にまくれる。 (2016/4/16)


葉は根生する。


距は太くて短い。 (2015/4/26)


花に白い斑点が少しあるものもある。


白地に紫の線のある品種はプリケアナと呼ばれる。


花が開く途中のプリケアナ。 (2017/3/30)


花後には葉が20センチ以上に大きくなる。


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