アキノノゲシ

秋の野罌粟

双子葉、合弁花、 キク科 アキノノゲシ属、舌状花のみ。1〜2年草。 用語説明
花期:夏〜秋 8月〜11月
高さ:0.6〜2メートル
秋に発芽し、ロゼットで冬を越す。 茎は直立する。 茎も葉も柔らかく、つやはない。
葉は楕円状被針形で、互生する。 茎の下部の葉は長さ10〜30センチで逆向きの羽状に裂け、半ば茎を抱く。 上部の葉は全縁で細長く、小さくて、茎は抱かない。 葉の縁にはノゲシにあるような棘がない。
茎の上部の円錐花序に、直径約2センチの頭花を上向きにつける。 花は淡黄色が多く、希に白色または淡紫色のことがあり、 花弁の裏には薄紫色の筋がある。 総苞は長さ約1センチの円柱形。 花は昼間は開き夕方はしぼむ。 花後に総苞の下部は(種子が大きくなって)ふくれ、上部は細くなる。
果実は長さ約5ミリの楕円形のそう果で、種子は黒くて3つの肋があり、 白い冠毛があって、短いくちばしがある。
レタス の仲間で、葉や茎を切ると白い乳液が出る。

識別点: ( ノゲシオニノゲシアキノノゲシ
 ノゲシ   :葉は茎を完全に抱き、葉の棘は痛くない。花期は春夏(4〜7月)。
 オニノゲシ :葉は茎を半月状に抱き、葉が刺々しく触ると痛い、
 アキノノゲシ:高さが2メートル近くなる。花期は夏秋(8〜11月)。棘がない。

(2008/10/12)


花は淡黄色で舌状花のみ。花柱の先は二股となる。(2016/10/8)




茎は直立し、茎先に円錐花序をつける。


円錐花序の蕾は、多数の小花の蕾で構成される。 (2008/9/8)


上部の葉は細長くて互生し、茎を抱かない。


中央部の葉は半ば茎を抱く。(2016/10/10)


下にゆくにつれて、葉が茎を深く抱くようになる。 (2008/9/8)


下部の葉は逆向きの羽状に裂ける。葉の縁に棘はない。


下部の葉は、しっかり茎を抱く。 (2008/9/20)


総苞片は瓦状に重なり合い、縁が褐色を帯びる。


花序の枝が多数分岐して、大きな円錐花序をつくる。


(2016/10/10)


淡紫色の花をつけるものも稀にある。 (2016/10/2)


そう果には白い冠毛がある。(2015/10/3)


(2017/10/27)


そう果は楕円形で黒く、くちばしがある。 (2017/10/27)


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