カラスザンショウ

烏山椒

双子葉、合弁花、 ミカン科、 サンショウ属、落葉、広葉樹、高木。 用語説明
花期:夏 7月〜8月
高さ:15メートル
別名:アコウザンショウ
樹冠は傘形となる。 樹皮は灰褐色で、若い幹や枝には短い棘があるが、 古くなると棘がイボ状に変形する。 若い枝には臭気がある。
長さ30〜80センチの奇数羽状複葉が枝先に集まって互生する。 小葉は長さ5〜15センチの長楕円状被針形で、先が尾状にとがり、 鈍鋸歯があり、油点がある。裏面は粉白色である。
雌雄異株で、枝先の散房花序に緑白色の5弁花を多数つける。 雌花の子房は大きくて丸い緑色であり、 中央に緑色の花柱がある。
果実は3分果で構成され、その各々は灰褐色の偏球形で、 11月〜1月に熟して裂開すると、 長さ3〜4ミリの球形の黒い種子が現れる。
サンショウに似たところはあるが、食用にはならず、高木となる。

識別点: サンショウイヌザンショウフユザンショウカラスザンショウカショウ
 サンショウ   :落葉低木、小葉卵形、葉軸に狭翼、棘対生、2分果、香り強。
 イヌザンショウ :落葉低木、小葉広披針形、葉軸に狭翼、棘互生、3分果、香り弱。
 フユザンショウ :常緑低木、小葉広披針形、葉軸に翼、棘対生、2分果、香り弱。
 カラスザンショウ:落葉高木、小葉披針形、葉軸に棘、棘密生、3分果、香り無。
 カショウ    :落葉低木、小葉卵形、葉軸に狭翼、棘対生、2分果、香り強。



葉は奇数羽状複葉で、小葉は先のとがった長楕円状被針形。




鈍鋸歯がある。枝には棘がある。


太い幹では、棘がいぼ状に変形している。


落葉高木である。 (2018/1/10)


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