ヤブタビラコ

藪田平子

双子葉、合弁花、 キク科、 ヤブタビラコ属、舌状花のみ。2年草。 用語説明
花期:春〜夏 5月〜7月
高さ:20〜40センチ
根生葉は長さ5〜15センチで羽状に深裂し、斜めに立ち上がる。 根生葉の頭部はやや角張る。 全体に軟毛がある。
根生葉の間から細い茎が斜上し、 小さい茎葉と直径約8ミリの黄色い頭花を数個つける。 茎葉は互生する。 頭花は直径約8ミリで、約20枚の舌状花のみからなり、 咲き終わると下向きになる。
総苞は円柱形で、花が終わると卵球形にふくらみ、 10個前後の細長い円柱形のそう果をつける。 そう果には突起も冠毛もなく、熟すと総苞が開いて種子がこぼれる。

識別点:( コオニタビラコヤブタビラコオニタビラコ
 コオニタビラコ:葉は丸みを帯び、茎は斜上して頭花を1つつけ、そう果の先に突起がある。舌状花は6〜9個。全体が無毛。そう果に冠毛はない。
 ヤブタビラコ :葉は丸みを帯び、茎は斜上ないし倒れて頭花を数個つけ、そう果の先に突起がない。舌状花は約20個。全体が柔らかで軟毛が多い。そう果に冠毛はない。
 オニタビラコ :葉はギザギザで、茎は直立して散房状に多数の花をつけ、そう果に冠毛がある。



茎は斜上したり倒れたりする。(2016/4/16)


根生葉の下部は羽状に裂け、頂部はやや角張る。軟毛がある。(2016/4/15)


花は茎先に数個つく。


(2016/4/16)


舌状花は20個ぐらいある。




舌状花の先は5浅裂する。雄しべは黒っぽい管状で、その中にまだ受粉可能でない雌しべが入っている。
管状の雄しべが縮むと、中の雌しべによって黄色い花粉が押し出される。 (2010/3/20)


雄しべが縮んで盛んに花粉を押し出している。(2017/4/15)


雄しべが縮み終わって雌しべの柱頭の先が2裂し、他の花から受粉できる状態となる。
蕾は長楕円形で、総苞はUカップ形。(2017/4/15)


果実ができはじめている。 (2012/5/12)


総苞は花後に卵球形にふくらみ、そう果を含む。


果実は下向きとなる。 (2016/4/16)


全体に軟毛がある。


茎葉は互生し、上の方のは小さい。


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