ウマノスズクサ
馬の鈴草
双子葉、離弁花、
ウマノスズグサ科、
ウマノスズクサ属、つる性、多年草。
用語説明
花期:夏〜秋 7月〜9月
全体は無毛で粉白色をおびる。
茎は細くて強く、よく分枝して他のものにからむ。
葉は長さ4〜7センチの三角状卵形で、
基部は心形で両端が耳状に張り出し、互生する。
葉腋に暗紫色でラッパ形の花が1つずつ咲く。
萼筒は細長くて少し湾曲し、基部はふくらみ、
先端は斜めに切れている。
雌性先熟で、
雌花のときに小さなハエなどが花に入ると花柱が邪魔して脱出できなくなり、
花が雄花になるとその花粉をつけて出ることができるようになって、
次の花に受粉させることになる。
果実は楕円形の刮ハで、熟すと6裂し、
果柄も糸状に6裂して各裂片につながり、馬の鈴に似た形となる。
あまり結実しない。
有毒植物である。ジャコウアゲハが食草としている。
識別点:
ウマノスズクサ、
オオバウマノスズクサ、
キダチウマノスズクサ
ウマノスズクサ :葉は三角状卵形で基部張り出し、花は膨らみのあるラッパ形で暗紫色、刮ハは偏球形。
オオバウマノスズクサ:葉は大きな円心形〜三角状卵形、花はサキソフォン形で黄色、刮ハは大きい稜のある長楕円形。
キダチウマノスズクサ:茎が木質化、葉は三角状卵形、花は黄色くて太い、刮ハは偏球形。
蕾と花。
(2016/7/28)
こぶのあるラッパ状の花が咲く。花は暗紫色で、虫が入ると出にくい。(2015/7/2)
(2015/7/2)
正面から見た花。
(2016/7/28)
アリマウマノスズクサ。花筒の中が真っ黄色。(2016/3/16)
つるは左巻き(左を内側にして左から右へと回る)。
未熟な刮ハ。(2015/10/28)
大きくなった刮ハ。
(2016/9/28)
楕円形の果実が熟すと裂開する。(2016/10/15)
(2016/10/15)
葉は三角状卵形で、基部は心形で両端が耳状に張り出す。(2010/7/10)
(2010/8/7)
(2010/7/10)
ウマノスズクサを食べるジャコウアゲハの蛹。
(2016/6/3)
ジャコウアゲハの卵が産み付けられている。
(2016/6/3)
ヒロハウマノスズクサ
オオバウマノスズクサ
双子葉植物へ戻る
単子葉植物も見る
裸子植物も見る
総目次へ戻る