ノアザミ
野薊
双子葉、合弁花、
キク科、
アザミ属、花は筒状花のみ、多年草。
用語説明
花期:春〜夏 5月〜8月
高さ:0.5〜1メートル。
ロゼットで越冬する。
茎は細長く、直立して上部で枝分かれする。短毛がある。
根生葉は花時にも残り羽状に中裂する。
茎葉は互生し、羽状に裂け、縁に鋭い剣があり、基部は茎を抱く。
枝先に直径4〜5センチある紅紫色の頭花を1〜数個上向きにつける。
頭花は5弁の筒状花の集まりで、先に雄蕊が成熟し、
後から雌しべが成熟して(雄性先熟)、自家受粉を避けている。
総苞は幅2〜4センチの球形で、総苞片は直立し、粘液を出して粘る。
アザミ属には、花に虫がとまると花粉を排出する巧妙な仕組みがある。
それについては、
ノハラアザミ
のページを参照されたい。
果実はそう果で、褐色の種子に冠毛がある。
類似した植物
ノアザミ、
ノハラアザミ、
ヒメアザミ、
ハマアザミ
の区別。
識別点:
ノアザミ :花期5〜8月、総苞は球形で、総苞片は直立して粘液で粘り、葉は茎を抱く。
ノハラアザミ:花期8〜10月、総苞は鐘形で、総苞片は斜上して粘らず、葉は茎を抱く。
ヒメアザミ :花期8〜10月、総苞は筒形で、総苞片は直立して粘り、葉は茎を抱く。
ハマアザミ :花期6〜12月、総苞は筒形で、葉は厚くて光沢があり、葉は茎を抱かない。
紅紫色の花が春に咲く。(2010/6/19)
まだ花粉を出していない頭花。濃紫色の棒は筒状の雄しべ。
(2015/5/16)
筒状の雄しべが縮み始め、白い花粉を出し始めた頭花。
(2009/5/16)
葉は羽状に裂けて棘があり、花は筒状花のみで外側から咲く。
茎葉は茎を抱き、互生する。(2010/5/30)
根生葉は羽状に中裂し、花期にも残る。(2011/6/19)
茎は上方で分枝し、毛がある。
総苞は球形で、総苞片は反り返らない。
(2012/7/7)
そう果には白〜淡褐色の冠毛がある。
(2018/5/19)
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