ヒメアザミ

姫薊

双子葉、合弁花、 キク科、 アザミ属、花は筒状花のみ、多年草。 用語説明
花期:夏〜秋 8月〜10月
高さ:1〜2メートル。 別名:イブキアザミ
茎は細長くて直立し、上部で枝分かれし、短毛がある。
茎葉は長さ15〜25センチの長楕円状披針形で、互生し、 羽状に浅裂〜中裂して、縁に鋭い剣があり、基部は茎を抱く。
枝先に紅紫色の頭花を2〜3個上向き〜斜め上向きにつける。 頭花の下に細長い苞葉がある。 筒状花の先は5裂し、雄しべ、雌しべが突き出す。
総苞は細長い筒状で、クモ毛があり、よく粘る。 総苞片はそりかえらない。
アザミ属には、花に虫がとまると花粉を排出する巧妙な仕組みがある。 それについては、 ノハラアザミ のページを参照されたい。
果実はそう果で、冠毛は淡褐色を帯びる。
日本固有種。

類似した植物 ノアザミノハラアザミヒメアザミ、 ハマアザミ の区別。
識別点:
 ノアザミ  :花期5〜8月、総苞は球形で、総苞片は直立して粘液で粘り、葉は茎を抱く。
 ノハラアザミ:花期8〜10月、総苞は鐘形で、総苞片は斜上して粘らず、葉は茎を抱く。
 ヒメアザミ :花期8〜10月、総苞は筒形で、総苞片は直立して粘り、葉は茎を抱く。
 ハマアザミ :花期6〜12月、総苞は筒形で、葉は厚くて光沢があり、葉は茎を抱かない。

頭花の下に苞葉がある。(2015/11/21)


総苞は筒形で、総苞片は直立し、雄しべがのびた後、雌しべがのびる。(2015/11/21)


濃紫色で突き出しているのは雄しべ。 (2018/10/27)


細長くのびた筒状の雄しべから雌しべの先がのぞいている。 花粉はまだ出ていない。(2018/10/27)


花粉の出終わった頭花では、雄しべが縮み、節のある雌しべが長くのびている。 (2015/11/21)


茎に短毛があり、そう果の冠毛は淡褐色を帯びる。(2015/11/21)


茎葉は長楕円状披針形で、羽状に浅〜中裂し、縁に剣がある。(2015/11/21)


葉は茎をいだき、やや太い剣と針状の細い毛がある。(2015/11/21)


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