ミドリハコベ

緑繁縷

双子葉、離弁花、 ナデシコ科、 ハコベ属、1〜2年草。 用語説明
花期:春〜秋 3月〜9月
高さ:10〜30センチ
別名:ハコベ
茎はよく分枝し、緑色でやわらかい。 茎の片側(下側)に毛がある。
葉は長さ1〜3センチの卵形で対生し、下部の葉には柄があり、 上部の葉には柄がない。
枝先に白色の5弁花を数個つけるが、花弁が深く切れ込んでいるので、 10弁のように見える。雄しべは5〜10個、花柱は3個ある。 花が開いて間もないときは、雄しべの葯は赤紫色であるが、 葯が裂けて花粉が出ると白〜灰色となる。 花弁は萼より短い(コハコベでは同長)。 萼片は先が尖っていて、5個ある。
卵形の朔果をつける。 種子は褐色の楕円形で、一面に微細な突起があり、 その先がとがる(コハコベの突起は先が丸い)。
ハコベの花は、受粉すると(未受粉の花を目立たせるため?)下を向き、 果実が熟すと、種が遠くに飛ぶよう、上を向く。

識別点: ミドリハコベコハコベウシハコベ 
 ミドリハコベ:茎が緑色、葉は1〜2センチの卵形、花柱は3個、雄しべ5〜10本、種子に尖った突起密生。
 コハコベ  :茎は暗紫色、葉は約1センチの卵形、花柱は3個、雄しべ3〜5本、種子の突起尖らず。
 ウシハコベ :茎の節が暗紫色、葉は2〜7センチで縁が波打ち、花柱は5個。

(2009/4/10)


5枚の花弁が深く切れ込み、10弁のように見える。花柱は3本寄り集まっている。


裂開前の葯は赤紫色の玉が2つ並んだ形をしている。裂開すると白〜灰色となって玉ではなくなる。 (2017/4/2)


ミドリハコベは雄しべが5〜10本ある(コハコベは3〜5本)。(2017/4/2)


花弁は萼片より短め。(2017/4/13)


茎は緑色、果実は卵形の刮ハ。(2012/4/21)


できはじめたばかりの果実では、まだ柄が短い。 (2013/3/16)


刮ハはしばらくすると柄がのびて下向きに垂れ下がる。(2015/4/15)


未熟の果実は毛深い。(2016/3/16)


上を向いた果実(左側)。裂開が近くなった? (2016/3/16)


裂開直前の果実は上向きに直立。萼の裂片は5個ある。 (2010/5/27)


裂開して褐色の種子が見えるようになった果実。 (2010/5/27)


葉は卵形。


茎先から新しい花が次々と咲く。 (2009/3/15)




茎は柔らかく、横這いして首をもたげる。下方の葉には柄があり、上方の葉には柄がない。(2016/3/21)


茎の片側に白毛が並ぶ。 (2016/3/21)


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