ヘビイチゴ
蛇苺
双子葉、離弁花、
バラ科、
ヘビイチゴ属、多年草。
用語説明
花期:春〜夏 4月〜6月
茎は地を這い、節から根を出して増える。
根生葉の他に茎に互生する茎葉がある。
葉は3出複葉で、小葉は黄緑色の卵形で鋸歯があり、先がまるい。
葉腋から葉に対生して出る葉対生の花柄に、
直径約1.5センチの黄色い5弁花が1個咲く。
萼が2重になっており、
内側のは尖った卵形で花弁の間にのびている。
外側のは副萼片と呼ばれ、内側のより大きくて、
鋸歯のある小さい葉のような形をしている。
似たところのある
ミツバツチグリ
では、そのような副萼片は見えない。
果実は直径1.2〜1.5センチの球形の偽果(イチゴ果)で、
赤い果実の上に種(そう果)
が点々とつく。食べられるがうまくない。
識別点:
ヘビイチゴ、
ヤブヘビイチゴ
ヘビイチゴ :葉は3.5センチ、花は1.2〜1.5センチ、果床は淡紅色でしわあり(つやなし)、そう果もしわあり。
ヤブヘビイチゴ:葉は3〜4センチ、花は2センチ、果床は濃紅色でしわなし(つやあり)、そう果もしわなし。
果実につやはない。
内側の萼片は尖った卵形で、(その背面にある)外側の副萼片は鋸歯のある小さい葉のよう。
内側の萼片は上向きになることが多く、外側の副萼片は反り返り気味になることが多い。
(2022/4/8)
花は通常5弁で黄色く、中央部も黄色くて盛り上がり、そのまわりに多数の黄色い雄しべがある。
6弁の花もたまにあるようだ。この例では副萼片が先が赤くて目立つ。
葉は3出複葉で、小葉は黄緑色の卵形で、大きい鋸歯がある。根生葉は茎葉より大きい。
(2022/4/8)
葉裏は緑白色。(2023/5/6)
葉は茎先で全体が形作られて、横向きにたたまれたようになって出てきてから展開される。
展開されはじめの葉柄には棘がある。
(2023/5/6)
茎葉の葉柄の基部に広披針形の小さな托葉がある。
(2022/4/8)
花柄や葉柄に毛がある。(2015/4/26)
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