ヤマハンノキ

山榛の木

双子葉、離弁花、 カバノキ科、 ハンノキ属、落葉、広葉樹、高木。 用語説明
花期:春 4月
高さ:10〜20メートル
樹皮は紫褐色で平滑であり、若枝には軟毛がある。
葉は長さ8〜15センチの広卵形で互生し、重鋸歯がある。 6〜8対の側脈が裏面で隆起する。
雌雄同株で、葉の展開前に、 枝先から赤褐色の柱状の雄花序が数本垂れ下がり、 その少し下に赤みを帯びた雌花序が下向きにつく。 花弁は見えない。
果穂は黒褐色で、 扇形の果鱗が楕円形の小さい松かさ状に重なったもので、 その中に扁平で長楕円形の堅果があり、 狭い翼がある。
葉や新枝、冬芽などに軟毛のあるものをケヤマハンノキという。
似たところのある オオバヤシャブシ は、葉が長卵形で雄花序が黄緑色である点などが異なる。

識別点: ハンノキヤマハンノキオオバヤシャブシ
 ハンノキ  :葉は卵状長楕円形で先が尖る、細鋸歯、側脈枝分かれ、雄花序下垂し赤褐色。
 ヤマハンノキ:葉は広卵形で鈍頭、欠刻状重鋸歯、側脈分枝せず、雄花序下垂し赤褐色。
 ヤシャブシ :葉は狭卵形で先が尖る、細重鋸歯、側脈分枝せず、雄花序太くて湾曲し黄緑色。
 オオバヤシャブシ:葉は長卵形で先が尖る、細重鋸歯、側脈分枝せず、雄花序太くて湾曲し黄緑色。

葉は鈍頭の広卵形で、欠刻状重鋸歯がある。(2015/4/15)


(2015/7/11)


葉裏は灰白色。(2011/11/13)


雄花序は筒形で葉腋から数本垂れ下がる。(2009/3/15)


開花前。雄花序は枝先から垂れ下がり、赤褐色。雌花序は短くて、上向き〜横向き。(2013/1/12)


赤くて小さいのは雌花序。Photo by H. O. (2002/3/8)


垂れ下がっているのは雄花序、横〜向きの短いのは果穂となりつつある雌花序。(2013/3/16)


上にあるのが未熟の果実、左下が雄花序。(2011/11/13)


未熟の果実。横向き〜斜め上向きとなる。 (2011/11/13)


花期が終わると、雄花序は落ちる。 (2009/3/15)


花が終わってから葉が出る。(2015/4/15)


秋に準備されている花芽。(2015/11/21)


果実は小さい楕円形の松かさ状。(2009/3/15)


樹皮は灰褐色。(2015/4/15)


ケヤマハンノキ。(2016/10/6)


ケヤマハンノキは、新枝や葉などに軟毛がある。(2016/10/6)


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