オオバヤシャブシ
大葉夜叉五倍子
双子葉、離弁花、
カバノキ科、
ハンノキ属、落葉、広葉樹、中高木。
用語説明
花期:春 3月〜4月
高さ:5〜10メートル
枝は灰褐色で円形の皮目がある。
葉は互生し、
葉身は先のとがった長さ6〜12センチの長楕円形で、
鋭い重鋸歯がある。
雌雄同株で、葉の展開と同時に開花し、
雄花序は黄褐色で無柄の円筒形で、
太く弓なりに曲がって前年の葉腋から垂れ下がる。
雌花序は長楕円形で長さ1〜2センチの柄があって、
雄花序と枝先の新芽の間に数個上向きにつく。
果穂は長さ4〜5センチの広楕円形の松笠状で、
10〜11月に熟し、扇形で黒褐色の果鱗で覆われる。
果鱗の間に両側に狭い翼のついた堅果が入っている。
根粒菌を利用できるので、崩落地などの痩せ地にも生える。
似たところのある
ヤマハンノキ
は、葉が広卵形で雄花序が赤褐色である点などが異なる。
識別点:
ハンノキ、
ヤマハンノキ、
オオバヤシャブシ
ハンノキ :葉は卵状長楕円形で先が尖る、細鋸歯、側脈枝分かれ、雄花序下垂し赤褐色。
ヤマハンノキ:葉は広卵形で鈍頭、欠刻状重鋸歯、側脈分枝せず、雄花序下垂し赤褐色。
ヤシャブシ :葉は狭卵形で先が尖る、細重鋸歯、側脈分枝せず、雄花序太くて湾曲し黄緑色。
オオバヤシャブシ:葉は長卵形で先が尖る、細重鋸歯、側脈分枝せず、雄花序太くて湾曲し黄緑色。
識別点2:
ヤシャブシ :枝先に雄花序がつく。
オオバヤシャブシ:雄花序、雌花序、葉の順にならぶ。葉や果実が大きい。
多数の堅果が集まって、楕円状の果穂をつくる。
未熟な果実の果穂はまだ短い。
(2009/4/23)
葉は尖った長楕円形で鋭い重鋸歯があり、葉脈が明確である。
葉は互生し、葉脈は左右不揃い。(2016/4/29)
若葉には托葉がある。
(2017/4/13)
冬芽は、枝先から見て、葉芽、雌花序、雄花序の順に用意される。
(2018/10/21)
雄花序は筒形で葉腋から数本弓なりに垂れ下がる。(2011/4/7)
雄花序には柄がない。
(2011/4/7)
雌花序は柄があって上を向く。
(2017/4/13)
雌花の柱頭が赤いので、雌花序は赤っぽく見える時期がある。
(2017/3/10)
枝は灰褐色で丸い皮目が多い。
果穂は果柄の先に1個つく。
(2017/4/13)
幹も灰褐色。
よく茂る。
(2016/9/3)
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