ヤブムラサキ
藪紫
双子葉、合弁花、
クマツヅラ科、
ムラサキシキブ属、落葉、低木。
用語説明
花期:夏 6月〜7月
高さ:2〜3メートル
ムラサキシキブ
と似ているが、枝や萼片に星状毛が密生する、1つの花序につく
花の数が少ない、果実の下部が萼片に包まれる、などの点で
違いがある。
樹皮は灰褐色で、滑らかである。
枝には星状毛が密生する。
葉は対生し、長さ5〜10センチ、幅2〜5センチの
広卵形〜楕円形で、先が尾状にとがり、ふちに細かい鋸歯がある。
表面には微毛があり、裏面には星状毛がある。
夏に葉腋から集散花序を出し、紅紫色の花をつける。
花冠は4裂して裂片は平開し、花の中央からは黄色い雄しべが突き出る。
萼には白い軟毛や星状毛が密生する。
秋に直径4ミリぐらいの球形で薄紫の核果がつき、紫色に熟す。
長さ約3ミリの米粒状で淡褐色の核をもつ。
識別点:
ムラサキシキブ、
ヤブムラサキ、
コムラサキ
ムラサキシキブ:葉全体に細かい鋸歯、花序の柄は葉腋から出る。実がやや粗。枝や葉、萼は無毛で、1つの花序に花が多数つく。
ヤブムラサキ :枝や萼に星状毛が密生し、果実の下部が萼片につつまれる。
コムラサキ :葉の上半分に粗い鋸歯、花序の柄が葉腋より上につく。実が密。
(2010/11/4)
丸い核果が紫色に熟す。(2015/10/28)
葉は先のとがった卵形で鋸歯がある。(2015/5/6)
葉は対生し、枝も対生状に出る。1つの花序に果実が10個ぐらいつく。
(2017/10/31)
小枝や蕾を包む萼に星状毛が密生する。
(2015/7/2)
花は赤紫色で、花柱が突き出す。(2017/6/6)
果期にも果実を支える萼に毛が密生する。
(2017/10/31)
前年の果実が落ちた後に、枯れた萼が4裂して残っている。(2015/5/6)
葉裏にも星状毛が密生する。Photo by H. O. (1998/6/12)
幹は灰褐色で平滑である。
(2017/10/31)
落葉低木である。
(2018/6/19)
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