ツゲ
黄楊
双子葉、離弁花、
ツゲ科、
ツゲ属、常緑、広葉樹、中高木。
用語説明
花期:春 3月〜4月
高さ:3〜9メートル
別名:ホンツゲ、アサマツゲ
成長は遅いが、よく分枝して密に繁る。
樹皮は灰白色〜淡褐灰色で、
古くなると不規則な割れ目が入り、粗面となる。
葉は長さ1〜3センチの倒卵形で先が少しへこみ、厚くてつやがあり、
全縁で対生する。
雌雄同株で春に葉腋に淡黄色の小さい花を束生する。
1つの雌花のまわりに数個の雄花がある。萼片は雄花で4個、
雌花で6個あるが、雄花も雌花も花弁はない。
果実は長さ約1センチの倒卵形の朔果で、先端に3本の花柱が角状に残る。
種子は稜のある長楕円形で、黒くて光沢がある。
材は黄褐色で緻密でかたく、櫛や印材に使われるが、
最近は大きい材はほとんどなくなったそうである。
識別点:
ツゲ、
ヒメツゲ、
セイヨウツゲ、
イヌツゲ
ツゲ :中木、葉は3センチ以下の倒卵形で全縁、先がへこみ、対生する。ツゲ科。
ヒメツゲ :低木、葉は2センチ以下の倒卵形で全縁、鈍頭、対生する。ツゲ科。
セイヨウツゲ:低木、葉は2.5センチの倒卵形で全縁、先があまりへこまず、対生する。ツゲ科。
イヌツゲ :低木、葉は3センチ以下の長楕円形で浅い鋸歯があり、先はへこまず、互生する。モチノキ科。
葉は革質・全縁の倒卵形で先が少しへこみ、対生する。
(2018/9/24)
葉裏は淡緑色。
(2018/2/10)
若枝は緑色で4稜がある。
花芽
(2017/10/26)
花芽
(2010/11/4)
葉芽。(2015/12/18)
のびた芽(4月)。
雌花には緑色の子房と3枚の花柱があり、そのまわりを雄花が取り囲む。
周辺の雄花は開き始めたが、中心の雌花はまだ膜に覆われている。
(2017/3/10)
雄花は全部開いたが雌花はまだ開いていない。
(2017/4/2)
中心の雌花も開き始めて、花柱が3本現れた。
(2017/4/2)
いくつもの雄花、雌花が開いた。
(2017/4/5)
雌花が大きくなって、雄花がしおれ始めた。
(2017/4/13)
若い果実ができた。花柱が3本突きだしている。
果実が大きくなってきた。雄花はもう枯れている。
(2018/5/1)
花柱の先は小さくなってきた。
(2018/5/1)
(2015/6/15)
小さくなった花柱の残った刮ハ。
裂開した刮ハ。(2016/3/3)
(2016/3/3)
果実の殻は褐色で角(つの)がある。
(2016/3/3)
幹は灰白色〜灰褐色。
(2018/1/10)
幹は成長が遅い。
枝葉が密に茂るので、生け垣などに利用される。
(2017/4/13)
ヒメツゲ:ツゲの変種(母種?)で、葉が2センチ以下と小さい。
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