カンヒザクラ

寒緋桜

双子葉、離弁花、 バラ科、 サクラ属、落葉、小高木。 用語説明
花期:冬〜春 1月〜3月
高さ:7メートルぐらい
別名:ヒカンザクラ
多くのサクラに先立って、濃い紅色の花が垂れ下がって咲く。
樹皮は紫褐色で、ザラザラしている。
葉は長さ8〜13センチの長楕円形で、 先は尾状にとがり、鋸歯があって、互生する。 葉柄の上部に蜜腺がある。
葉の展開前に、 葉腋に直径約2センチの鐘形の濃紅紫色の5弁花が数輪下向きに咲く。 萼は濃紅紫色の鐘状筒形で、 長さ1〜2センチの花柄の先につく。 花はバラバラになって散るのではなく、 形を保ったまま落ちる。
果実は直径約1センチの卵形の核果で、 浅くくぼんだ線があり、 5〜6月に紅色に熟す。
早咲きの河津桜は、 カンヒザクラとオオシマザクラの自然交雑種である。

識別点: ジュウガツザクラ カンザクラカンヒザクラ
 ジュウガツザクラ:春と秋に咲く、小高木、八重咲き、花は淡紅色、核果。
 フユザクラ   :春と秋に咲く、高木、一重咲き、花は白に近い、核果。
 カンザクラ   :早春に咲く、高木、一重咲き、花はやや濃い淡紅色、不稔。
 カンヒザクラ  :早春に咲く、中木、一重咲き、花は濃い紅色で下向き、核果。

まだ寒い時期に咲く。


萼筒は長さ約9ミリの鐘状筒形で、濃い紅紫色である。


花は平開せず半開き。


蕾。(2016/3/3)


下向きに咲く。(2016/3/3)


萼が赤くて光沢がある。 (2017/3/19)


下から見上げた花。1本の雌しべを多くの雄しべが取り囲む。 (2017/3/19)


幹はごつごつしている。


逆円錐形の樹形となる。 (2017/3/10)


花が平開に近いので、リュウキュウカンヒザクラか。(2016/3/21)


これも色が淡いので、リュウキュウカンヒザクラか。


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