コブシ

辛夷

双子葉、離弁花、 モクレン科、 モクレン属、落葉、広葉樹、中高木。 用語説明
花期:春 3月
高さ:約8メートル
樹皮は灰白色で滑らかであり、 幹は直立し、多数分枝し、小枝は緑色で折ると香気がある。
葉は長さ約10センチの倒卵形で互生し、全縁で、若葉のときは有毛、 托葉は膜質で葉が出るとすぐ落ちる。葉裏は淡緑色。
花は白色で枝先に単生し、葉の出る前に一斉に開き、 緑のまだ萌え出さない早春に目立つ。 雄しべ、雌しべはたくさんある。 花弁は6枚であるが、その外に小さい広線形の花被片 (萼)が3枚ある。芳香がある。 開花と同時に花の直下に葉が1(〜2)枚出る。 花弁基部に淡紫色の帯があることが多い。
その淡紫色の帯が明瞭なものは ベニコブシ に似ているが、 ベニコブシは花弁の数が6個でなく12〜18枚と多いので、 帯紫色が強くても、 その他の点でコブシの特徴を持っていればコブシである。
実は袋果が融合してできた長さ10センチぐらいの凹凸のある柱状 (細い拳状)で、熟すと裂けて赤い種子が糸でぶら下がる。

識別点: コブシタムシバハクモクレンシデコブシ
 ハクモクレン:花弁は6枚で上向きに半開。色は白、葉は倒卵形。
 コブシ   :花弁は6枚で平開。色は白、葉は倒卵形、花の直下に葉。
 タムシバ  :花弁は6枚で平開。色は白、葉は披針形、花の直下に葉なし、香気が強い。
 シデコブシ :花弁は12〜18枚で平開。色は白か淡紅色、葉は倒披針形。

花は平開し、芳香がある。(2011/4/5)


葉の展開前に花が咲き始める。(2016/3/5)


花弁が6枚、萼片が3枚あり、雄しべ、雌しべが多数ある。 (2018/3/25)


花の直下に(萼に包まれた)葉が用意されている。(2016/3/22)


花の直下に小さめの葉のあることがコブシの特徴。(2011/4/5)


花は一斉に咲く。(2011/4/5)


花弁の基部が淡紫色になることも多い。(2011/4/5)


花弁基部の淡紫色がもっとはっきりした個体もある。(2009/4/8)


花芽は毛に覆われている。


葉は倒卵形で全縁。


握りコブシのような実(だからコブシという?)


様々な握り方がある。(2015/6/13)




熟すと赤い種子が糸で垂れ下がる。


(2015/10/27)


種子は丸くて扁平。(2014/10/3)


樹皮は灰白色で平滑。(2011/4/5)


若葉が美しい。 (2016/4/11)




秋に黄葉する。 (2019/11/17)


落葉中高木である。 (2018/1/14)


双子葉植物へ戻る
単子葉植物も見る
裸子植物も見る
総目次へ戻る