サルナシ

猿梨

双子葉、離弁花、マタタビ科、 マタタビ属、落葉、つる性、木本。 用語説明
花期:春〜夏 5月〜7月
樹皮は灰褐色である。 枝はつる状に長くのび、若枝には褐色の軟毛が密生するが、のちに無毛となる。 つるは丈夫で腐りにくく、長いものでは50メートルにものびるそうである。 樹勢の強い時は、枝を切ると樹液がたくさん出る。
葉は互生し、長さ6〜10センチの楕円形〜広卵形で、 厚い革質で細かい鋸歯がある。 裏面脈上にかたい毛があり、葉柄は淡紅色をおびる。
雌雄異株で、初夏に葉腋に直径1〜1.5センチの白い花を下向きにつける。 花弁と萼片は5個あり、葯は黒紫色で、線形の花柱が多数放射状に出る。
果実は長さ2〜2.5センチの広楕円形の液果で、10〜11月に緑黄色に熟し、 キーウイフルーツと同じ味がするが、表面に毛はない。 果実酒にも使われる。野生のほ乳類もこの果実をよく食べる。

識別点: サルナシシマサルナシキウイフルーツ
  サルナシ   :樹皮灰白色で平滑、花数多、葯が黒い、果実は2.5センチ、緑黄色、毛無。
  シマサルナシ :樹皮灰黒色で亀裂、花数多、葯が黄色、果実は3〜4センチ、緑褐色、毛無。
  キウィフルーツ:樹皮灰白色で平滑、花数少、葯が黄色、果実は約8センチ、褐色、毛あり。



葉柄が赤紫色。裏面の葉脈に毛がある。


葉腋に赤い蕾が数個つく。(2016/4/29)


白い5弁花が咲く。(2017/5/18)


未熟の果実には、先端に花柱が残っている。(2017/6/11)


楕円形の液果ができる。キーウイフルーツに似ているが、表面に毛がない。 (2013/7/13)


枝がよくのびる。 (2017/5/2)


樹皮は灰褐色で平滑である。


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