ウコン

鬱金

単子葉、 ショウガ科、 ウコン属、夏緑、多年草。 用語説明
花期:秋8月〜9月(秋ウコン)または春5月〜6月(春ウコン)
高さ:約50センチ
別名:ターメリック
根茎は直径5〜7センチの卵球形に肥大し、輪状の節があり、 分枝し、ひげ根が出る。 偽茎は太くて短い。
葉は先のとがった楕円形で、柄が長く、中肋が太く、側脈が隆起し、密に互生する。
秋に茎先の葉の間から長さ約20センチの花穂を出し、多数の苞葉が何段にも 重なり合って出る。 下部の苞葉は淡緑色で、 花のように見える上部の苞葉は白〜淡緑色である。
本当の花は苞葉の間から出る黄色い唇形のような花であり、 下から上へと咲く。
春ウコン(キョウオウ)は春に薄紅色の花(苞葉)を咲かせ、 根茎は鮮やかな黄色で辛みと苦みがある。
秋ウコン(ターメリック)は秋に白い花(苞葉)を咲かせ、 根茎は橙色で苦みはなく、生薬やカレー粉の原料などとして使われる。 通常ウコンといえば秋ウコンのことである。
日本では結実しない。
生薬として使われ、黄色の着色料ともなる。 秋ウコンはカレーなどに使われる。
熱帯アジア原産。

識別点: ウコン(秋ウコン)ハルウコンガジュツ
 秋ウコン:花期は盛夏〜初秋、苞葉は白〜淡緑、根茎断面は黄橙、辛み(苦みわずか)、葉裏淡緑色。
 春ウコン:花期は晩春、苞葉は淡紅色、根茎断面は淡黄、辛みと苦み、葉裏白緑色。
 ガジュツ:花期は晩春、苞葉は赤紫、根茎断面は淡青紫〜淡青緑、辛みと苦み、葉裏淡緑色。



花には苞葉が何段にも重なり合っている。(2015/9/29)


白い苞葉の間から黄色い唇状の花がのぞく。下方には蕾が用意されている。(2016/9/28)


下の小さな花より上の白い苞葉が目立つ。(2016/10/15)


淡紅色の苞葉をもつものもある。(これはハルウコン) (2017/9/30)


秋ウコン。偽茎は太い。(2016/9/28)


大きな葉がたくさん出る。(2015/7/2)


秋ウコン。葉は先のとがった楕円形で、脈が明瞭。(2016/7/28)


古い葉の間から新しい葉が出る。(2011/8/6)


古い葉が枯れても、中心部から新しい葉が出てくる。(2016/9/28)


最初は葉が1枚しかない。(2011/6/19)


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