トウキ

当帰

双子葉、離弁花、 セリ科、 シシウド属、多年草。 用語説明
花期:夏〜秋 8月〜9月
高さ:50〜80センチ
全草に甘い芳香があり、主根は太く、多くの枝根を出し、茎は直立する。 茎と葉柄は赤紫色を帯びる。
葉は2〜3回3出複葉で互生し、小葉は広披針形で粗い鋸歯があり、光沢がある。 葉柄の基部は鞘になって茎をいだく。
晩夏に茎先に花茎を出し、複散形花序に白い小さい5弁花を多数つける。
果実は長さ5〜6ミリの長楕円形の2分果である。
根を乾燥させて生薬の当帰(とうき)として使う。
亜高山帯に生えるミヤマトウキは、 草丈は20〜50センチと少し低いが、葉の幅が広く、 寒さに耐える。

高千穂山などに生える ヒュウガトウキ は、高さ1〜2メートルでトウキより大きく、 日本山人参とも言われる絶滅危惧種で、 薬効が顕著と言われており、生薬などに利用される。

識別点: トウキヒュウガトウキ
 トウキ    :20〜80センチ、小葉に切れ込み多、鋸歯粗い、光沢あり、薬効並。
 ヒュウガトウキ:1〜2メートル、小葉切れ込み少、鋸歯細かい、光沢なし、薬効強い。
 イヌトウキ  :0.6〜1.2メートル、小葉切れ込み少、鋸歯細かい、光沢なし、薬効並。

葉は2〜3回3出羽状複葉で、小葉に切れ込みあり。


粗い鋸歯がある。


葉柄の基部は鞘になって茎をいだく。(2015/5/6)


複散形花序に白い小さい5弁花を多数つける。(2015/7/2)


果実は長楕円形で、2つずつ背中合わせになっている。 (2015/7/2)


果実は熟すと、先の筋の所から縦割れして2分果に分かれる。 (2017/10/31)


(2016/7/27)


亜高山帯に生えるミヤマトウキは葉の幅が広い。(2017/5/2)


ミヤマトウキ。葉に光沢がある。(2017/5/2)


ミヤマトウキ。(2017/6/3)


生薬やお茶などにされるヒュウガトウキ。(2015/7/2)


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