ヒュウガトウキ

日向当帰

双子葉、離弁花、 セリ科、 シシウド属、多年草。 用語説明
花期:夏 6月〜7月
高さ:1〜2メートル
別名:ニホンヤマニンジン(日本山人参)
トウキ に似ているが、それより大きくて、薬効が強い。 宮崎県北部の断崖絶壁で朝晩の温度差が大きく、 日のあまり当たらない地域に自生する絶滅危惧種。
主根は太く、茎は直立してから分枝する。
葉は2〜3回3出複葉で互生し、小葉は広披針形で細かい鋸歯があり、 先が尾状にとがり、葉に光沢がある。
夏に枝先に出る複散形花序に、白い小さい5弁花を多数つける。
果実は長さ5〜6ミリの長楕円形の2分果である。
薬効が顕著と言われており、 根を乾燥させて生薬などとして使う。
別名としてあげたニホンヤマニンジンというのは、 正確にはヒュウガトウキとイヌトウキの総称である。 ヒュウガトウキの根は医薬品として認定されているが、 イヌトウキはそうではなくて健康食品として販売されており、 ヒュウガトウキより小さく(0.6〜1.2メートル)、 宮崎県だけでなく、九州、四国、近畿南部にも生育している。 両者には含まれる薬効成分に違いがあり、遺伝子にも違いがある。

識別点: トウキヒュウガトウキ
 トウキ    :20〜80センチ、小葉に切れ込み多、鋸歯粗い、光沢あり、薬効並。
 ヒュウガトウキ:1〜2メートル、小葉切れ込み少、鋸歯細かい、光沢なし、薬効強い。
 イヌトウキ  :0.6〜1.2メートル、小葉切れ込み少、鋸歯細かい、光沢なし、薬効並。

(2016/7/27)


花は枝先の複散形花序に咲く。 (2018/6/19)


小さくて白い5弁花が咲く。 (2018/6/19)


蕾は大きい。 (2018/6/19)


葉は2〜3回3出羽状複葉。 (2018/6/19)


小葉は広披針形。(2016/4/15)


細かい鋸歯がある。(2016/7/27)


茎は叢生する。(2016/3/16)


複散形花序に小さい花が多数咲く。(2016/7/27)


小さな楕円形の果実ができ、熟すと2つの分果に分かれる。(2016/7/27)


花序の出ている所の葉柄の基部は鞘状となり、茎を抱く。(2016/7/27)


(2017/6/6)


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