サラシナショウマ

晒菜升麻、更科升麻

双子葉、離弁花、 キンポウゲ科、 サラシナショウマ属、多年草。 用語説明
花期:夏〜秋 8月〜10月
高さ:40〜150センチ
地下茎でふえる。 多数の細い茎が高くのびて分枝する。
葉は2〜3回3出複葉で互生する。小葉は長さ3〜8センチで、 先のとがった卵形であり、縁が3深裂し、鋸歯がある。
枝先に長さ15〜30センチの花序をつけ、 短い柄をもつ小さな白い花を多数咲かせる。 花序には枝が1〜2本出ることがある。 花弁は3枚あって白く、萼は淡紅色であるが、 萼と花弁は早く落ちて、白い雄しべが残り、 花穂がビン洗いブラシのようになる。 雄しべばかりの雄花と、雌しべと雄しべのある両性花がある。
果実は長さ約1センチの楕円状の袋果で、先に花柱が残り、 中に淡褐色の長い鱗片に包まれた種子が1〜2個ある。
根茎を生薬として利用する。

識別点: イヌショウマサラシナショウマオオバショウマ
 イヌショウマ  :1〜2回3出複葉、小葉5〜10センチ、蕾淡紅色、花柄微無、花序枝数本。
 サラシナショウマ:2〜3回3出複葉、小葉3〜8センチ、蕾淡紅色、花柄明瞭、花序枝数本。
 オオバショウマ :1回3出複葉、小葉7〜20センチ、蕾は白、花柄微無、花序枝なし。

多数の細い茎が高くのびる。


蕾。


開花直前の蕾。 (2017/10/31)


開きつつある花。 (2018/10/20)


雄花。白くて長い雄しべが多数ある。 (2018/10/20)


両性花には、中心部に先の太い雌しべが数本ある。 (2018/10/20)


円柱形のブラシ状の花が咲く。花序枝小数。花柄明瞭。Photo by H. O. (2011/10/14)


白い雄しべが長くのびる。 (2017/10/31)


楕円状の袋果ができつつある。 (2017/10/31)


袋果には花柱が残っている。 (2019/11/16)


袋果は長さ約1センチで、花柱が嘴状となっている。 (2022/10/29)


葉は2〜3回3出複葉。




茎は直立後に分枝する。(2015/5/6)


木陰や半日陰でも育つ。


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