オナモミ


双子葉、合弁花、 キク科、 オナモミ属、花は筒状花のみ、1年草。 用語説明
花期:夏〜秋 8月〜10月
高さ:0.2〜1メートル。
茎はやや茶色をおび、硬く、ざらざらしている。
葉は卵状三角形で3浅裂し、不揃いな粗い鋸歯があり、 両面ともにざらつき、葉柄が長く、互生する。
雌雄異花で、雄花序は枝の上方に頭状につき、 雌花序は枝の下方や葉腋に数個つく。 雌花の総苞片は合着して楕円形の壺状となり、 それには棘が多数生えている。 この中に花被片のなくなった雌花が2つ入っている。 すなわち、雌花序は果実である果苞と同じ形をしており、 緑色をしていて花柱が出る点が違うだけである。
果実は総苞が楕円形となった果苞と呼ばれるものであり、 はじめは緑であるがやがて灰褐色になり、 中にそう果を含む。 果胞には先のまがった鉤状の棘が多数生えて、動物などにくっつく。 オナモミの果胞は長さ0.8〜1.4センチで、 オオオナモミのより小さく、茎や葉腋にややまばらにつく。
最近は北米原産のオオオナモミが優勢となり、オナモミはあまり 見られなくなった。

識別点: オナモミオオオナモミ
 オナモミ  :高さ0.4〜1.4メートル、果胞0.8〜1.4センチで数個ずつまばらにつく、棘約2ミリでややまばら。
 オオオナモミ:高さ0.5〜2メートル、果胞1.8〜2.5センチで多数群がってつく、棘3〜6ミリで密。
 イガオナモミ:高さ0.4〜1.2メートル、果胞2〜3センチ、果胞や棘に鱗片状の毛。

果胞はややまばらにつく。(2016/11/20)


オナモミの果実は、長さ0.8〜1.4センチで、小さい。(2016/11/20)


棘が生えた果胞がつき、その中にそう果がある。


棘の先は鉤状に曲がり、衣服などにとりつく。(2018/10/20)


果実は熟すと褐色になる。(2017/10/18)


頭状のは雄花序。(2016/10/8)


褐色のは枯れた雄花。(2016/10/8)


雌花序は棘がある壺状となっている。(2016/10/8)


棘のある雌花序から柱頭がのぞいている。(2016/10/8)


葉は葉柄の長い卵状三角形で、互生する。 (2016/7/28)


茎は直立する。 (2015/7/2)


枝ものばす。 (2018/9/19)


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