オケラ
朮
双子葉、合弁花、
キク科、
オケラ属、花は筒状花のみ、多年草。
用語説明
花期:秋〜夏 9月〜10月
高さ:0.3〜1メートル。
別名:ウケラ(オケラの古名)
茎は直立して上部で分枝し、細くてかたい。
葉は互生し、茎の下部では奇数羽状複葉であり、
上部では単葉〜複葉となり、小葉は先のとがった楕円形で、
棘状の鋸歯がある。
茎先に1個つく頭花は白い筒状花で直径1.5〜2センチであり、
総苞には魚の骨のようになった棘がある。
筒状花の先は5裂し、花柱が突き出る。
そう果の冠毛は淡褐色で羽状となる。
短い地下茎があり、屠蘇の材料になる。
オケラの変種であるオオバナオケラは中国原産で、
花が大きいが高さも30〜80センチと大きく、
筒状花は白色〜帯紅色である点などがオケラと異なる。
シナオケラは
ホソバオケラ
とよく似ていて、
両者の違いはあまり明確でない。
総苞の周りに魚の骨のような苞がある。(2016/7/27)
筒状花から花柱が突き出る。(2015/9/29)
白い筒状花の先は細長く5裂し、湾曲する。
(2015/9/29)
曲がっているのは筒状花の裂片。
まっすぐ伸びているのは筒状の雄しべから花粉を押し出した未熟な雌しべ。
キク科の雄しべと雌しべの関係については
ノハラアザミのページ参照。
(2015/9/29)
しばらくすると、雌しべは花柱の先が2裂して受粉可能状態となる。
(2018/9/24)
花の奥が赤みを帯びることがある。
(2017/9/30)
(2015/10/8)
果期の頭花。葉に棘状の鋸歯があり、骨状の苞は白くなっている。(2022/11/12)
そう果に冠毛がある。(2015/11/30)
葉は先のとがった楕円形で、棘状の鋸歯がある。
(2018/6/24)
上部の葉は単葉で、下部の葉は奇数羽状複葉。(2017/7/29)
下部の葉は、羽状に深裂するものなど、変異が多い。(2017/9/30)
葉裏は緑白色。(2017/9/30)
蕾。
前年秋の冠毛が春まで残っていることがある。(2015/5/1)
前年の苞も残っていることがある。(2015/6/15)
オオバナオケラ。
オオバナオケラ。蕾が大きい。(2016/7/27)
オオバナオケラ。(2015/7/2)
オオバナオケラの筒状花は赤みを帯びる。(2017/9/30)
オオバナオケラの冠毛と種子。(2020/10/20)
シナオケラは葉が細長い。(2016/7/27)
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