ナツツバキ

夏椿

双子葉、離弁花、 ツバキ科、 ナツツバキ属、落葉、中高木。 用語説明
花期:夏 6月〜7月
高さ:約10メートル
別名:シャラノキ
樹皮は薄片状に大きくはがれ、灰色と赤褐色のまだら模様となり、 すべすべしている。
葉は互生し、長さ10センチぐらいの楕円形で、肉厚ではなく、 裏面に伏毛があり、秋に落葉する。
花は本年枝の葉腋に単生し、 5センチぐらいの白い鉢形の5弁花で、雄しべの花糸が黄色く、 花びらの縁には細かい鋸歯がある。 花は朝に開花し夕方には落ちる。
果実は卵形の朔果で、熟すと5つに裂け、長さ約6ミリの種子が出る。
材質は強靱でかたく、床柱などに使われる。
よく似た植物として、 ヒメシャラ がある。

識別点: ヒメシャラナツツバキ
 ヒメシャラ:樹皮淡褐色にはがれる、花期5月、花径約2センチ、葉先鋭くとがる、葉脈明瞭でない、刮ハ裂片はあまり尖らない。
 ナツツバキ:樹皮は灰色と赤褐色のまだら。花期6〜7月、花径約5センチ、葉先あまり尖らない、葉脈明瞭、刮ハ裂片が長く尖る。

鉢形で花径約5センチの白い5弁花が単生し、花弁の縁が少し波打つ。


花弁の縁に細かい鋸歯がある。柱頭が1本中央に立つ。 (2009/6/13)


黄色い雄しべが多数ある。 (2012/7/26)




丸い蕾が葉腋につく。(2009/6/9)


葉は楕円形。(2018/6/13)


葉裏に伏毛があり、表脈は葉裏に隆起する。(2009/8/12)


葉は互生し、くすんだ赤に紅葉する。(2015/11/21)


丸くて先のとがった刮ハが実る。(2009/8/12)


(2009/9/16)


果実は熟すと5裂する。


(2016/1/10)


種子には翼のあるものとないものがある。


翼のある種子。(2016/1/27)


果実が落ちた後も萼がしばらく残る。 (2016/1/10)


冬芽には毛がある。 (2016/1/10)


樹皮が大きくはがれ、幹は灰色と赤褐色のまだら模様となる。


落葉高木である。 (2018/1/10)


ヒメシャラとの比較:

ヒメシャラ。刮ハは幅約1センチ、長さ約1.5センチと小さく、先の突起が短い。(2015/11/21)


ナツツバキ。刮ハは幅約2センチ、長さ約2.5センチと大きい。(2016/1/27)


ナツツバキ。刮ハは先の突起が長い。(2015/11/21)


ヒメシャラ。樹皮は淡赤褐色ですべすべしている。(2015/11/21)


ナツツバキ。樹皮は灰白色と赤褐色のまだら。(2015/11/21)


ヒメシャラ。葉は先が鋭くとがり、葉脈が不明瞭。(2015/5/1)


ナツツバキ。葉は先が鋭くは尖らず、葉脈が明瞭。(2015/6/10)


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