ヒメシャラ
姫沙羅
双子葉、離弁花、
ツバキ科、
ナツツバキ属、落葉、高木。
用語説明
花期:春〜夏 5月〜8月
高さ:15メートル
樹皮は淡赤褐色で、薄片状にはがれてまだら模様となり、
すべすべしている。幹も枝も細長くのびる。
葉は互生し、先のとがった長さ4〜8センチの長楕円形〜楕円形で、
浅い鋸歯があり、細かい毛が生え、薄くて秋に落葉する。
春から夏にかけて、本年枝の基部の葉腋に直径約2センチの
小さい白い5弁花を1個つける。
雄しべは多数あって基部が合着する。
ツバキのように、花全体が一体となって落ちる。
果実は先のとがった卵形の朔果で、5稜があり、9〜10月に熟すと5つに裂け、
扁平な楕円形で翼のある種子がでる。
床柱や彫刻材などに使われる。
よく似た植物として、
ナツツバキ
がある。
識別点:
ヒメシャラ、
ナツツバキ
ヒメシャラ:樹皮淡褐色にはがれる、花期5月、花径約2センチ、葉先鋭くとがる、葉脈明瞭でない、刮ハ裂片はあまり尖らない。
ナツツバキ:樹皮は灰色と赤褐色のまだら。花期6〜7月、花径約5センチ、葉先あまり尖らない、葉脈明瞭、刮ハ裂片が長く尖る。
花は5弁で白い。
花は葉腋につく。
花茎は2センチあまり。
(2019/6/4)
雄しべが多数ある。
(2019/6/4)
葉は先の尖った楕円形で、浅い鋸歯があり、薄い。
葉や若枝に毛がある。
(2018/5/24)
(2018/5/24)
未熟な果実。(2017/9/21)
先のとがった卵形の朔果は5稜があり、秋に5裂する。
刮ハが熟すと翼のある扁平な種子を出す。(2016/1/10)
(2016/1/22)
樹皮は滑らかで光沢がある。(2016/1/22)
高木となる。
(2018/5/24)
ヒメシャラの見事な盆栽 - 昭和記念公園にて。(2016/4/11)
ナツツバキ
との比較:
ヒメシャラ。刮ハは幅約1センチ、長さ約1.5センチと小さく、先の突起が短い。(2015/11/21)
ナツツバキ。刮ハは幅約2センチ、長さ約2.5センチと大きい。(2016/1/27)
ナツツバキ。刮ハは先の突起が長い。(2015/11/21)
ヒメシャラ。幹は淡赤褐色ですべすべしている
ヒメシャラ。樹皮は淡赤褐色。(2015/11/21)
ナツツバキ。樹皮は灰白色と赤褐色のまだら。(2015/11/21)
ヒメシャラ。葉は先が鋭くとがり、葉脈が不明瞭。(2015/5/1)
ナツツバキ。葉は先が鋭くは尖らず、葉脈が明瞭。(2015/6/10)
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