サワラ



裸子植物、 ヒノキ科、 ヒノキ属、常緑、針葉樹、高木。 用語説明
花期:春 4月
高さ:約30メートル
幹は直立し、樹皮は赤褐色で、縦に薄く裂けて剥がれる。
葉は鱗片状で葉柄がなく、小枝に密着して対生する。 ヒノキ に比べてやや薄くて光沢がなく、先がとがる。 葉裏にろう白粉があり、X字状または蝶形の気孔帯がある。
雌雄同株で、雄花は褐色の楕円体、 雌花は灰色の球形で鱗状の尖りがあり、枝先につく。
球果は直径5〜6ミリで、空気の抜けたボールのようにあちこち へこんでいる。種子には広い翼がある。
刈り込みに強い。 これの木材はヒノキより柔らかいが、水湿につよく、香気があり、桶などに用いる。

識別点: ヒノキサワラアスナロ
  ヒノキ :葉は先が丸く、裏に蝋質の白粉があり、Y字状の気孔帯がある。
  サワラ :葉はやせて先がとがり、裏にX字状の気孔帯があり、檜臭がない。
  アスナロ:葉は幅広で粗く先とがらず、白い気孔帯が4本あり、果鱗に突起。
  ヒノキアスナロ:葉は幅広で先とがらず、気孔帯が4本、果鱗に突起なく、樹皮の肌理が細かい。

葉裏のX字状の気孔帯。 (2016/6/21)


蝶形気孔帯の例。(2010/5/16)


雄花の蕾。(2016/2/18)


雄花。(2016/4/11)


雌花は泥白色で枝先につく。この例では気孔帯はX字状。(2011/4/19)


(2017/4/18)


葉は対生し、やや薄くて光沢がない。


鱗片状の葉は小枝に密着して鱗状に重なり合い、十字対生する。(2016/10/6)


枝。


球果。(2016/10/6)


球果にはあちこちへこみができる。


熟すとひび割れる。(2016/2/4)


種子には翼がある。(2016/1/27)


樹形は円錐形。(2016/12/4)


高木となる。(2018/2/10)


幹の樹皮は縦に薄くはがれる。(2010/5/16)


(2016/4/11)


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