ヒノキアスナロ
檜翌檜
裸子植物、
ヒノキ科、
アスナロ属、常緑、針葉樹、高木。
用語説明
花期:春 5月
高さ:20〜30メートル
別名:ヒバ、アテ
アスナロ
に似ているが、少し小さく、樹皮の肌理が細かく、
球果に角状の突起がない。
雪国に生育し、成長が遅い。
幹は直立し、樹皮は赤褐色で、縦に薄くはがれる。
枝は扁平に広がる。
葉は鱗片状で葉柄がなく、小枝に密着して十字対生し、
アスナロより少し小さい。
葉裏に4本ずつ並んだ白い気孔帯がある。
雌雄同株。花は褐色で小さく、雌花は花弁の厚い小さな花状、
雄花は鱗片をかぶった芽状であり、
両方とも枝先に単生する。
球果は長さ1〜1.5センチの淡褐色の木質で、
熟すと広卵形の果鱗が開く。
雪で枝が地面に抑えつけられていると、そこから発根し、
新しい苗となる。
材は黄白色で、殺菌力と耐湿性があり、
木目が細かくて狂いが少なく、優れた建材となる。
数百年たった埋もれ木であっても利用できる。
日本固有種で、青森県に多い。
識別点:
ヒノキ、
サワラ、
アスナロ
ヒノキ :葉は先が丸く、裏に蝋質の白粉があり、Y字状の気孔帯がある。
サワラ :葉はやせて先がとがり、裏にX字状の気孔帯があり、檜臭がない。
アスナロ:葉は幅広で粗く先とがらず、白い気孔帯が4本あり、果鱗に突起。
ヒノキアスナロ:葉は幅広で先とがらず、気孔帯が4本、果鱗に突起なく、樹皮の肌理が細かい。
写真取り替え(2015/2/1)
葉裏に白い気孔帯が4本ある。(2015/2/1)
葉はヒノキより幅広。(2015/2/1)
葉先に花芽が用意されている。(2015/2/1)
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